●DCアソシエーツ主導の継続教育
分析工学メーカであるR社では07年1月24日から約1年かけて確定拠出年金(DC)導入後の継続教育を開始した。06年4月に退職金と適格年金をあわせて全額を確定拠出年金(DC)に移行。
制度発足時の労使協議に基づき、労使DCアソシエーツを設立、同アソシエーツ主導で全従業員を対象にしたDC継続教育のプログラム・情報コンテンツを考案。06年8月から月1回の間隔で労使で継続教育トライアルを試験実施し、本年1月ようやく本格実施に到った。
●従業員のDC理解の現状
R社DCアソシエーツでは、継続教育実施にあったては入念な従業員意識調査を行なった。その結果、旧退職金とDCとの関連、DC掛金の把握、前払い退職金とDCとの関係、DC資産運用への理解度などについて、理解している人が30%程度という現実。特に、DC制度の他に退職金制度が未だあるといった誤解も従業員にあることが判明。また、資産構成もDC定期3年ものに80%にも及ぶことも明らかになった。
●DC継続教育の核心はライフバランスプランの構築
R社DCアソシエーツの継続教育の特徴は、次の5点にある。
1.DC制度・旧退職金など制度の完全マスターをめざす
2.公的年金など年金制度を自分で試算できる年金理解を徹底する。
3.現状の家計バランスシート・損益計算書の作成から各人各様の目標バランスシートを持つこと、作れることをめざす。
4.家計の中長期計画書を作成できるよになることから、在職中の報酬、退職後の長寿リスクまで明確にする。
5.資産運用はDC資産と家計の金融資産を統合したアセットアロケーションを作成できるようにする。
●第1回は成功裏に終了
1月24日の第1回は受講生30人、平均年齢58歳ということもあって、より現実的な退職後プランに直結したセミナーとなった。60歳以降の継続雇用と年金との関連、DC年金の想定積立額のカンタン計算、DC年金の受給計画書のポイント、よりリスクを押え収益確保の資産配分法など、受講生からは真剣な質問が飛び交う、熱血セミナとなった。
●継続教育研修支援は企業年金研究所
R社DCアソシエーツ主催のDC継続教育は、「DCライフバランスプラン」を提案した当社、企業年金研究所が起動企画からプログラム構築、ドキュメント作成、講師派遣まで受託。
・制度マスタープログラムは浜村修二講師(企業年金研究所・DCプランナー)
・年金カンタン計算マスタープログラム・ライフバランスプラン作成プログラム・資産運用AAプログラムは村田純一講師(企業年金研究所代表)と原見純講師(企業年金研究所専任講師・元ケンウッド厚生年金基金)。