★団塊世代の大量退職が今しばらく続く。しかし、一方で警官OBが2008年度は423人再任用されたと朝日新聞6月2日が伝えているように、再雇用、継続雇用が一つの潮流となっている。日経高齢者雇用調査でも日本企業95%・韓国企業31%というように、日本の民間企業では、高年齢者雇用安定法による雇用確保措置のもと「継続雇用」制度を導入している。厚労省の07年6月の高年齢者雇用状況調査では、従業員301人以上企業で98%、300人~51人企業で92%、とほとんどの企業では高齢者の雇用延長策を施していることになっている。
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★団塊世代の大量定年退職は思わぬ不測の事態を起こす。朝日新聞6月3日号が伝えるところでは、航空業界では年間200人以上が退職、航空各社間での航空パイロットの引き抜きは「激しい争奪戦」となっているという。航空会社スカイマークは、パイロット2人が6月末に予期せぬ退職となり、168便の運休に追い込まれた。航空パイロットや勤務医など超専門職は、「定年」後も「売り手市場」だが、一般のサラリーマン&ウーマンの「定年」は、勤めている会社の「都合」によって左右される。
厚労省の07年6月の高年齢者雇用状況調査から「定年後の雇用確保」の実態を見てみよう。対象企業8万1762社のうち、わずか2.1%、1714社だが「定年制度」を廃止した企業があるのは、興味深いものがある。
続きを読む "継続雇用希望者の希望がかなう企業は約40%" »
★第一生命経済研究所は正規・非正規社員の時給格差の試算調査を公表している(朝日新聞6月4日号)。そのうち50代前半の正社員時給は2996円、フルタイム非正規社員1213円、短時間労働者1018円。正規と非正規社員の時給格差は、20代で1.3倍、50代で2.5倍に拡大するという。これはあくまでも賃金時給だけであるが、正規・非正規のさらなる格差は、60台前期、後期になると底なしに拡大する「運命」にある。今、30、40台の非正規で働く人がいるならば、ここは是非、10年、20年後の未来を考え、なんとか正規社員に到る道筋を考えてほしい。
★「部分年金世代」と呼ばれる団塊世代、そのうち正規社員の定年後継続雇用の「所得」を見ていきたい。継続雇用はすでに50歳あたりからその「選択」は始まる。大手企業の平均的な継続雇用のプロセスを紹介する。
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★5千万件の不明年金記録は統合ができたのが、この4月末で541万件。未だ4553万件が未統合。
この6月からは、ほぼ記録統合が済んでいる受給者、現役加入者にも「ねんきん特別便」が郵送されている。
そんななか、久方ぶりに2つの社会保険事務所に行く。その体験ルポをお届けする。
訪問目的は入院中の母に来た「ねんきん特別便」にある記録のうち、国民年金納付記録の6ヵ月分未納期間の確認。
朝9時に東京郊外Y市にあるT社会保険事務所の行く。相談コーナーで待つ人、約120名。待つこと小1時間、後3時間待ちと知り、ここは諦めて帰る。夕方、今度は都内にあるS社会保険事務所に行く。ここは、15人待ちで1時間あれば、相談を受けられると伝えられるが、ようやくにして1時間半後に年金相談担当職員との面談とあいなった。それにしても、現在の社会保険事務所の「混雑」は、常軌を超えている。混雑と待ち時間は、大病院の外来診療並である。
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★定年後、60台前期の給与水準は大卒か高卒の新卒並の給与と想定される。「これではやっていけない」となる。しかし、ほぼ年収400万円から500万円は確保されるのが、「定年後継続雇用制度」である。団塊世代の定年後継続雇用の「所得」の構成は次ぎのようになる。
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★現在の定年後の継続雇用制度は、そのターゲットは団塊世代にあった。それでは、男性で昭和24年4月2日から昭和28年4月1日生まれ以降、ポスト団塊世代はどうなるのか?
まず、明らかなことは、この世代から老齢厚生年金そのものが段階的に65歳まで引上げられること。昭和36年4月2日生まれの男性からは、65歳満額支給が「完成」する。現在、企業従業員のライフプラン研修は、中堅40台半ば世代を受講対象とするようになってきた。しかし、実際に彼ら中堅達の多くは、前期60台の「厳しい現実」を深く洞察していない。まだ、やる気十分な世代ということもあるが、サラリーマン&ウーマン稼げる時間は、後10年しかない制約に対して、あまりにも無防備である。
続きを読む "ポスト団塊世代の定年後設計はヤバイのか?" »
★2007年の婚姻件数は、71万9801組。前年の06年は73万971件、1万1170組減少したことになる。平均初婚年齢は夫30.1歳、妻28.3歳。この初婚年齢は体験的には30年程前と余り変化ないように思えるが、実際は平成4年、16年前は、夫28.4歳、妻26歳。着実に初婚年齢は上がってきたわけだ。ただし、初婚夫妻の年齢差2歳は、この16年間、ほぼ定着したかの観がある。

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★㈱日本生活設計が支援する企業従業員のライフプラン研修、そこで出会う40代後半から50代前半の「資産状況」の「傾向と対策」に、この数年大きな変化がある。
Wインカム・NOキッズ(夫婦共働き子供なし)夫婦が、共に同じ会社で働き続け、同じような年収を確保し、住宅を確保し、3千万円から5千万円の金融資産を保有しているケースが珍しくなくなったことである。
Wインカム・NOキッズ(夫婦共働き子供なし)の夫婦。二人の手取り年収800万円という例で言えば、住宅ローン3000万円程度組んでいても、シッカリ倹約を持続しているケースで、50歳時の金融資産残高、3千万円クラスが珍しくなくなっている。
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★全国民強制加入の基礎年金の土台が揺らぐなかで、2つの潮流が新聞社間の論争となっている。
火をつけたのは日経新聞で全額税方式を提唱。対する朝日新聞は現行の社会保険方式護持を主張。読売新聞社案というのは、その両社の中間的なもので税方式と社会保険方式を掛け合わせたようなもの。この中でも朝日新聞の社会保険方式護持派の梶本章・論説委員の論旨は、朝日新聞6月16日号の「どうする年金 3社座談会」という記事で知ることができる。
ほとんどが厚労省の年金政策のトレースだが、その言い分は今後の基礎年金論議のバリアーでもあるゆえに、それなりに検証する価値はある。
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★朝日新聞論説委員・梶本章氏は、基礎年金の現行・社会保険方式護持の論理をほとんどが厚労省の既定方針案のトレースのなかで展開する。その最たるものが、非正規雇用・パート社員の国民年金未納・未加入の対策である。
朝日新聞社会保険方式護持の第三の施策は、非正規雇用、パートの厚生年金強制加入の徹底である。それ自体も悪い考えでもないが、ならば実際に厚生年金強制加入すれば、企業の経営からどういうことが起きるか?火を見るよりも明らかである。朝日新聞・梶本章先生は、日本の大手・中小製造業、小売業、居酒屋の現場を知らない。
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★「社会保障財源が今、不足している」「消費税率5%で頑張っている」「だからこれだけ財政赤字を背負っているともいえる」「決断しなければいけない大事な時期だ」「世論がどう反応するか今、一生懸命考えている」と、福田康夫首相は6月17日に、消費税引き上げに一歩踏み込んで「決断の時」と言明。日経新聞6月18日号の「きょうのことば」に「社会保障給付の見通し」厚労省試算が紹介されているので引用しておこう。
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★基礎年金の構造は大変ややこしい。
その全額税方式か社会保険方式か、その財源問題とともに、そもそも基礎年金の成り立ちからして「曖昧模糊」とした制度である。
この4月に、この問題を実に簡潔明瞭に解説した本が出版された。
書名は「年金制度は誰のものか」(日経新聞出版社発行)。著者は西沢和彦さんで03年に発行された「年金大改革」の著者でもある。著者は社会保障審議会年金部会委員でもあるが、厚労省お墨付きの誤用学者ではない。著者は徹頭徹尾、厚労省の年金政策に懐疑的な姿勢を持ち、よりオープンに年金問題を論議することを主張してきた1965年生まれの若き泰斗である。
もし、今の20代・30代・40代の人々で自分が加入している年金制度に不信と不安を抱いているならば、是非、この本の購読をお勧めしたい。この世代が自分達の制度として年金の再構築を真剣に取り組む、またはそういう社会のリーダ達を支持するか反対するかの選択に際しても、「国民一人ひとりが年金改革を考えるための適当なガイドブック」を目指したと著者が言うように本書はその基礎と基準となる材料がすべて揃っている。本書を隅から隅まで読み通すには、多少の年金専門知識が必要となるが、この国の年金という病の原因と処方を計るための「解説書」としても、また、その都度読んでも十分に役立つ手引書となるであろう。

続きを読む "「日本に本当の基礎年金はない」という西沢さんの年金本" »
★景気の減速は急激である。ここ東京では07年末までは、なんとなくミニバブルで都内・近郊圏のマンションは即日完売が相次いでいた。「昨年冬のボーナス時期の頃から、これはおかしいぞ、と業界関係者は変調に気づきだした。新築マンションがぱったり売れなくなった」「発売開始から6ヵ月でも50%も売買契約できないなど当たり前というのが、この春からのマンション市況」「郊外、駅からバス15分では全く客づけができない」「すでに、1割から2割の値引きが横行している」
先週末にお会いした大手マンション建設販売会社の役員氏は暗い顔して、マンション市況を聞かせてくれた。「大手の景況感、大幅悪化」と朝日新聞6月22日号は伝えるが、すでに人々の身構えは、超不況への備えに入りつつある。
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★企業の取締役にでもならない限り、年収2000万円を超えることはめったにない。年収1000万から1500万円となると、男性サラリーマン2700万人のうち約8%、230万人となる。10年ほど前に、日経新聞の記者は筆者に「フツーのサラリーマンはだいたい年収1000万円」と言っていた。日経新聞の社員の給与体系ではフツーでも、1000万円の壁は、サラリーマン約2450万人、約90%のサラリーマンにとってはなかなか高い壁である。
40歳代後半、600万~900万円の年収レンジに約900万人、33%が集中する。男性サラリーマンの生涯年収はここらあたりが頂点というのが、実際の「フツー」であるようだ。
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★現在、NYに逃避中らしい折口雅博元会長の会社、人材派遣大手グッドウィル・グループ(GWG)は、6月25日、子会社の日雇い派遣会社のグッドウィルを7月末に廃業を決定。この廃業によって、正社員1490人、契約社員550人、アルバイト2121人は7月末で解雇。「派遣社員も現在、1日約7000人に上り、うち約4000人は1ヵ月以上の雇用契約」(朝日新聞6月26日号)は、打ち切られ、路頭に彷徨うことになる。6月30日現在、厚労省はこれら派遣社員の受け入れ先などに「継続雇用ならびに正式採用をお願いする」とのことであるが、日雇い派遣の実情はそうは簡単にいかないものがある。
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★年金記録突合は地獄である。本来なら、年金記録をよく知る者が、紙台帳記録とコンピュータデータを1件1件、突合していくのが最もそのミスを発見しやすい。ところが、国民年金と厚生年金の8億2千万件の紙台帳記録、コンピュータデータ2億9500万件との突合となると、これは、余ほどの覚悟と人モノ金を投入しない限り不可能。実際に社保庁職員でも「年金記録鑑定」の目利きは数少ない。
社保庁は厚生年金記録の4億件のうち約2万件をサンプル調査。そのうち1.4%が紙台帳とコンピュータデータと一致しなかった。ここから、厚生年金の紙台帳は全部で約4億件あるため、ミスマッチ560万件が推計できると言う。
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