★派遣社員制度への風当たりがよくない。
写真作家の藤原新也氏は、「派遣社員」呼ばれた加藤智大容疑者による秋葉原通り魔事件を『映像が凶器の「無理心中」』(朝日新聞6月30日号)と定義した上で、容疑者がトヨタ系列の関東自動車工業で働く『派遣社員』であったことから、派遣社員制度に言及している。
『戦前の「人買い」のような制度がこの民主主義の時代に闊歩している不思議を、僕は何年も前から言及してきた』と、派遣社員制度を批判する。
しかし、一方でこの制度の致し方ない効用を取上げる。『だが派遣社員制度は派遣会社のマージン率を法制化して残し、利用した方がよい。一気に廃止という短絡論はさらなる失業を生む』と提言する。
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★派遣社員が急増したのは2002年からである。2000年11月にITバブルが崩壊。日本経済は金融機関の経営破たん、淘汰、合併の波は収まらず、さらに製造業もサービス産業も長期低迷の最中。企業規模に関係なく早期退職、給与カット、退職金・年金減額とリストラの嵐が吹き荒れ、失業率は5%、失業者数は約300万人という背景があったことを押えておきたい。
1999年約106万人だった派遣社員は、2001年約174万人から02年約213万人に急増。03年約236万人、06年にはついに約320人の大台にまで拡大してきた。厚労省職業安定局の「労働者派遣事業の平成18年度事業報告」から派遣社員が置かれた状況を見ていこう。
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★派遣社員の50%は、常に「失業」「待機」の状態にある。本誌の推定である。日雇い派遣の原則禁止案(朝日新聞7月2日)を打ち出した政権与党の発想は、一見、「社会正義」の表明のようだが、これは失業者を増大させるだけになる危惧がある。
1999年約26万件程度であった派遣先件数(派遣社員雇い入れ企業)は、04年約49万件を境に急増。05年約66万件、06年約86万件、この両年だけで対前年30%強の増大ぶりである。
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★資産運用ではプロもアマも、同じコート(市場)で戦ってもその差はさほどない。
しかし、プロと呼ぶプロスポーツの世界ではプロとアマとの違いは、歴然としている。全英ウィンブルドン男子決勝は、ナダル、フェデラー、目を離せない世紀の死闘となった。2セッツオールまでもつれこんだ5時間に及ぶ試合は、フェデラー芝の王者6連覇ならず、クレーの王者ナダルが最後に9-7で制した。日本時間午前5時半までTV観戦した筆者の観想。
ピンチになればなるほど粘り抜くフェデラーとナダルの鍛え抜かれたプロの心技体は、アマには永遠に及びもつかない、神に近い存在である。
公的年金運用はプロにまかせれば!という政治議論は運用低迷もあって、低調になってきた。この議論そのものは幼稚な発想である。現在の公的年金運用も内外40社近い十分にプロ(専門家)が運用している。7月4日に公的年金運用を司る公的年金資金管理運用特別法人から2007年度の運用結果が公表されている。
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★確定拠出年金では今、運営管理機関から08年3月末までの過去1年のモニタリングレポートの報告を受けている。2001年に発足した日本版401k、確定拠出年金はじめてマイナス運用に直面。企業や加入者はいささか淋しい状況に立ち入りつつある。07年7月以降の株式市場の下落は投資信託を直撃。08年3月末まで約30%の下げとなったわけだから、日本株の投信を幾ばくでも組み込んだ資産配分にそれぞれのマイナスの影が深く、または浅く差してこんでしまっている。定期預金65%、保険商品15%、投資信託20%、といった資産配分でも運用利回りマイナス6%、評価損益率マイナス3%程度と言われていることから推察するに、投資信託なかんずく日本株の投信の組み入れ比率を高めてきた人は、マイナス0%からマイナス30%強にまで拡大している。今後、日本株の投資信託の低迷が続くと、運用収益マイナスの上に手数料も引かれ、ダブルで資産が目減りしていくことに耐え続けるという構図になる。
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★企業年金の年金受給者の年金減額は可能か?
7月9日、東京高裁、宮崎公男裁判長は、「減額がやむを得ないほど経営が悪化したとは認められない」と1審の東京地裁の判断を支持した。
NTTグループ67社が控訴していた厚労省の認可申請却下に対する処分取り消しは2審でも斥けられ、今後、NTT側が最高裁まで上告するのか注目される。
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★金融資産のリスク管理は個人にできるものなのか?そんな質問を受けた。
「実際には、確定拠出年金でも、個人がもっている金融資産でも、今、どれほど損益があり、リスクがあるのか?など個人にとっては憂鬱な作業だ」というのは、独立FPのMさんである。
憂鬱な作業でも、今どれほど儲かっているか?損しているか?は、時代の経済運を用いる運用の世界で欠かせない検証だ。
ここに、「ベンチマーク収益率」という市場のほぼ平均的な収益率を基準にして、資産配分の構成割合に応じた儲けと損の状態を「資産全体」で検証する方法がある。
日本生活設計では、DCライフプラン研修で個人の多種多様なポートフォリオ(資産配分)を検証してきた。ここに、リスク資産を個人金融資産で30%、確定拠出年金で80%、資産全体で53%、かなりアクティブな人(アクティブマン)の例で見てみたい。
続きを読む "個人の統合資産配分、アクティブ氏の▲10%運用" »
★資産1000万円でマイナス▲107万円の損失は憂鬱である。さらに、1500万円でマイナス▲160万円となると、なんとかしなくては!となるはずである。
7月14日、米国の政府系住宅金融機関の経営危機は国有化の瀬戸際にあることが報じられた。米国版住専問題はさらに世界の金融動乱を予見している。この先、確定拠出年金の運用でも、個人の金融資産の運用でも、現在の状況は、個人の「運用損失」は反転の兆し無く深刻である。にもかかわらず、不思議なのは、金融機関や確定拠出年金導入企業はリスクとリターンのトレードオフと理屈では説明するが、個人のリスク管理の技法をほとんど提供していないと言っても過言でない。
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★会社勤めで45歳というと、これからが稼げる最後の10年である。
また、稼ぎに応じて出て行くお金も大きくなる10年である。
年収600万円としよう。今週は、資産1500万円でマイナス▲160万円のMr.アクティブのリスク管理法の研究である。ベンチマーク収益率マイナス▲10.7%、期待収益率3.9%、リスク5.7%。これは、どんな意味合いを個人に与えるのであろうか?というのが昨日の本誌ブログの問い掛けであった。
まず、資産運用に期待できる収益は3.9%と見込むが、常に最悪期を想定して、家計の計画に織り込む。
「期待収益率3.9%-2×リスク5.7%=7.5%」程度の大波。
通常起こりえるマイナス▲1.8%程度の小波ではなく、大波、大嵐に耐えうる家計かどうかを簡単に検証することが肝要と思う。
毎年度、7.5%のブレは実際にはないかも知れないが、毎年度、起こったとして、この先どうなるのかぐらい見ておくのも人を堅実かつ慎重にする。
リスクは逆から読めばクスリ。お調子者の人間には抑止力となる。
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本日行われた山田静江の「60歳からの医療保険制度が変わった!」徹底研究セミナー は好評のうちに終了いたしました。
続きを読む "7/16 「60歳からの医療保険制度が変わった!」徹底研究セミナー好評のうちに終了" »
★人生にも資産運用にも、確かな海図はない。けれども、大嵐が来ても乗り越えていく、最悪期のイメージをもっていてもいいだろう。これから10年は稼げると言っても景気低迷・物価上昇・賃金据え置き・運用最悪のスタグフレーションを前提に「ライフプラン仮説」を立ててみよう。
昨日掲示した収支見通しの前提は:
1>支出は現在378万円。子供が大学4年生ぐらいまで対前年10%増がつづくが、子供大学卒業から毎年5%のダウンサイズを計る。ここでは物価上昇率は毎年2%増と見込む。
2>年収600万円(手取り)は55歳まで据え置き。56歳から59歳まで500万円にダウン。
50歳から60歳定年時までの毎年の収支は、赤字。これは多くの中高年サラリーマンは実感としてもっている家計収支観であろう。
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★Mr.アクティブがとりうる家計のカイゼンは5点。
第1に今から断固として徹底して資産のリスクを低減する。資産全体の期待収益率1.7%、リスク1.8%にまで資産構成をみなおす。
第2に住宅ローンを46歳から8年間毎年200万円強を繰り上げ返済する。
第3に子供への教育投資はほどほど宣言する。
第4に基礎生活費は物価UP+10%~20%逓減する。
第5に収入を家族皆で増やす。妻が年130万円の収入確保することで急速に家計の収支は急速に改善する。
ここでは、第1の資産配分を見直し、期待収益率-リスク=僅少差を追求した資産配分表、そして、第2から第5を実行した結果、劇的に改善した収支見込表、家計バランスシートを参考まで提示する。
60歳時で収支の累計額3400万円、住宅ローン53歳で完済、定年時の純資産3000万円も不可能ではない。
続きを読む "60歳時、純資産3000万円も不可能ではない!" »
株式会社リガク(本社 拝島)では、2008年度より新卒・中途入社者を対象に「リガクベネフィット研修」を開催しました。
続きを読む "新入社員フォローアップセミナー" »
★「ねんきん特別便」が現役の社員に届きはじめている。㈱日本生活設計が受託しているDCライフプラン研修では、08年度の重要項目として「ねんきん特別便」の見方、対策をとりあげている。ライフプラン受講者は極めて関心は高いが、ほとんどの人は「ねんきん特別便」、どこをどうみたら良いか、雲を掴むような顔をしている。
★転職、転籍、転勤が多かった人の注意点は、例えば、A社の退職(転勤)日が7月31日、資格喪失日も7月31日という「間違い」である。この場合は、厚生年金の加入期間が7月の「1ヶ月分」、年金計算に算入されない。正しくは、退職(転勤)日は7月31日、資格喪失日は8月1日である。こうした間違いはどちらかというと企業側の「事務手続き」の「誤認」にあることが多いようだ。
続きを読む "年金手続き、退職日と資格喪失日の混同" »
★「学生時代の未納保険料の追納、新聞などの年金記事でも損得、はっきり言う記事がありませんし、役所に電話で聞いても、よう答えてくれません。今日は、そこのところよろしく、お願いします」といった質問を受ける。
28歳で初めての就職、厚生年金に加入。過去8年間、「学生納付特例制度」で国民年金保険料未納の新入社員、A君の場合である。
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★現在28歳の新人A君の相談。「学生納付特例制度」で8年間の国民年金保険料が未納あると、「万が一の時に、遺族基礎年金や障害基礎年金がもらえないから、生命保険にシッカリ加入しなさい!と保険会社のセールスさんは言います。本当ですか?」
保険会社のセールスレディーのこのセールストークは「嘘」。
28歳の新人A君は、現在、厚生年金=国民年金に加入して3ヶ月を経過。
今、万が一、身体に障がいを受けた場合でも、初診から1年半経過した時点で障害厚生年金、障がいの程度が2級、1級ならば障害厚生年金と障害基礎年金が受けられる。1級という重度の障がいで給与30万円なら最低保障300月で計算されて、約61万円程度の障害老齢厚生年金に約79万円の障害基礎年金、合計で140万円程度の障害給付が年額となる。
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