★「学生納付特例制度」は2000年(平成12年)4月以降に導入された制度である。それ以前は、20歳からの学生時代の国民年金は任意加入。学生本人が保険料を払うか、親が払うか、全く払わないか、ということになっていた。
7月28日HDS社の40代のライフプラン研修で、何人かの受講者から「ねんきん特別便には、学生時代の記録がないが、どうやって確認したらいいか?」と質問あり。
23歳で入社した時、はじめての厚生年金がはじめての年金加入と思っている人はかなり多い。そもそもが、学生時代は国民年金のみ、会社員は厚生年金加入と国民年金加入がイコールということを知らない。国民年金の証書・年金手帳、厚生年金の年金手帳は別のものと誤認している。しかも、厚生年金の年金手帳を会社が本人に返却していない場合、自分の年金記録を会社がキチンと管理しているという誤解を生んでいる。
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★2002年春からの景気回復を「バイアグラ景気」と呼んだのは、経営コンサルタントの大前研一さんだった。もはや古く停滞してきた鉄鋼や造船などが、にわかに生産増、業績の急回復に入ってきた要因は、中国の成長であって、中国というバイアグラが失速すれば、ションボリしてしまうという解析であった。
7月31日の日経ネットニュース、「4―6月期の鉱工業生産指数が2四半期連続の前期比マイナスとなり、景気後退のサインと受け止められている。日本経済新聞社が民間エコノミスト10人に緊急調査したところ、全員が「すでに後退局面に入った」と回答した。「踊り場」とみる政府の判断も見直しを迫られつつある」と報じている。短期的な要因は、米国の金融・不動産不況、原油・穀物など原材料高騰、中国景気の失速、日本国内の消費縮小、ということになるのであろう。
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★戦後最長の景気回復58ヵ月の間に、雇用に何が起きていたのか?08年6月末の就業者6029万人、02年から08年の過去6年間で+91万人が増大した。しかし、雇用の構造はあきらかに変わった。激しく減少した産業は、製造業▲81万、建設業▲51万人、卸売・小売▲32万人、複合サービス▲23万人、飲食・宿泊業▲20万人、運輸業▲11万人、金融・保険業▲10万人。この産業分野は長くニッポンの基幹産業ともいえる。過去6年間の景気回復のなかで、基幹産業から▲228万人が減少したことになる。この消えた勤労者はどこに行ったのか?

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★トヨタ自動車、日産など大手自動車メーカーの4-6月の連結営業利益が発表されている。各社の前年同期比では、トヨタ自動車▲39%減の4125億円、ホンダ▲0.2%減の2212億円、日産自動車▲46%減の789億円。最大の収益源の米国市場での落ち込み激しく、トヨタ自動車の北米地域の営業利益は、前年同期比▲99%減の16億円にまで縮小。
自動車各社は緊急のリストラ策を計画。朝日新聞8月8日号によると、「日産は米国2工場で約1200人の早期退職を募集」、トヨタ自動車は「大型車の専用工場であるテキサス工場で、8日から約3ヵ月間の全面操業停止」、「北米で55億円の営業赤字となった三菱も、約120人の希望退職」。
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★物価上昇が近年にない勢いで続いている。けれども年金額は2004年度の「100年安心プラン」改正によって「自動物価スライド」は廃止されている。日経新聞8月11日号、厚労省は、09年度の「年金受給額、物価上昇でも据え置き」を決定したことを一面トップで報じている。
04年度改正から、2000年度から2002年度にかけての物価下落時も年金額維持をはかった「ツケ」が1.7%分あり、これが解消されない限り、年金額は引上げられることはないことになった。さらに、この「ツケ」1.7%が解消されると、「マクロ経済スライド」という「調整率」(被保険者数の増減・平均余命の伸展率から引き上げブレーキを設定)マイナス0.9%が歯止めを効かせる。「今年の消費者物価が過去の特例分(1.7%)とマクロ経済スライドの一定率(0.9%)を合わせた2%台半ばを超える上昇にならない限り、来年度の年金額は増えない計算」(日経新聞08月11日号)。6月の消費者物価は前年同月比で2%上昇である。
同紙は、政権与党内では次期衆議院選挙を控え、「高齢者への配慮」を求める意見が強まっていると観測記事を付している。
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★女性の年金は波乱万丈である。自分の人生の変わり目どころか、夫の人生の変転でも年金の資格が変わる。次ぎのような事例が、当社に持ち込まれた。
夫が平成8年9月10日に資格喪失(9月9日に退職)。新たな職場には翌日の9月11日に資格取得。
ここで、専業主婦でもある被扶養配偶者の妻の年金は次のような資格の「種別」に変わる。
<1>夫が平成8年9月10日に資格喪失するまでは、妻は第3号被保険者であった。
<2>夫が資格喪失した9月10日に、妻は第3号被保険者から第1号被保険者に「種別」変更届となる。
<3>夫は新たな職場で翌日の9月11日に厚生年金の資格取得。妻は国民年金第1号保険者から国民年金第3号被保険者に種別変更となる。
ここで、問題は、<2>の空白の1日である。
普通の人ならこう考える。夫が資格喪失日の翌日に新たな職場で厚生年金に加入する間の「1日ぐらい」なら、第1号被保険者に「種別」変更届けも労力の無駄だし、第3号被保険者届けも「自動継続」と推定する。
ところが、「ねんきん特別便」をもらった配偶者が、記録確認を求めて社会保険事務所に相談に行ったところ、なんとも面食らったような答えをもらったと言う。
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★これほどまでに人々に年金制度をわかりにくくさせている最大の元凶は、年金の制度用語にある。
5千万件の不明年金記録、国民の制度不信には、年金用語の隠語的難解さも起因している。
「ねんきん特別便」で国民年金加入期間480月と納付期間400月といった表示があるとすると、その80月の違いには、「カラ期間」が含まれている。ところが、「カラ期間」の説明はいささかやっかいである。
あなたのこの期間は「カラ期間」です、と言われて、それが「合算対象期間」であると理解できるのは、余ほどのネンキン・オタクである。国民年金の支給資格期間条件である「加入期間」に「合算」してあげるけど、年金計算の「実計算」には「合算」してあげないという「合算対象期間」、これを「カラ期間」と永らく呼んで来た。
「カラ期間」の条件については、13項目程度あるが、それがどういう意味で、なんのために、どんなメリットがあって、そうするのかは、これまたネンキン・オタクでないとわからない。
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会社は社員になにを伝えるか?
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★確定拠出年金(日本版401k)の動向はマスメディアをにぎわすことはめったにない。08年3月末で加入者300万人、資産残高3兆6389億円。年金業界紙の「年金情報」(08年7月21日号)は「確定拠出年金の最新業界地図」という特集で、同紙の独自調査による確定拠出年金ビジネスの最新情勢を取上げている。その中から、今週は加入者にとっては、直接的には関係ないが、間接的には知っておいても損にならない確定拠出年金最近事情―業界編を取上げてみたい。
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★確定拠出年金加入者の窓口は「運営管理機関」ということになる。「年金情報」(08年7月21日号)の「確定拠出年金の最新業界地図」特集は、「確定拠出年金の最新受託状況」で「運営管理機関」のビジネス事情を報じている。業界トップは、みずほ銀行・みずほコーポレート銀行のみずほグループで受託資産6,352億円、加入者数約57万人。
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★企業型確定拠出年金では、07年度の運用放棄者が10万人を突破するまでに人々の制度無理解が蔓延している。加入者への制度サービスを施すべき運営管理機関、さらには導入企業にあって、加入者サービスを抜本的に見直さない限りこの国にあって確定拠出年金の未来は危い。
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★企業型確定拠出年金では「自動移管者」と呼ぶようだが、本ブログでは敢えて「資産放棄者」と言う。その数が、2007年度末で11万9675人に達する。前年度からの伸び率は1.5倍というからまさに「急増」しているわけだ。この自動移管者の口座を管理する国民年金基金連合会の7月末の公表数字である。
企業型確定拠出年金を脱退(退職)後、確定拠出年金のない企業に転職した場合、6ヵ月以内に、個人型確定拠出年金に口座開設し、資産の移管手続きをしなくてはならない。
6ヵ月をこえて「資産放棄」したままだと、国民年金基金連合会の「自動移管者専用」口座に強制移管される。利息はつかないばかりか、毎月50円、年600円の手数料が引き去られる。
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★マイナス運用は約38万1000人、全体の41.8%。年率0%~1%の加入者が約36万7000人、全体の約40.3%で元本確保型商品である定期預金のみで運用。「年金情報」(08年7月21日号)が報じている大手運営管理機関3社の加入期間6ヵ月以上の加入者で、08年3月末時点の約91万人の運用状況である。
同紙は運営管理機関57社の選択状況も報じている。「単純平均で定期預金が50%、保険が15.6%、投資信託が41.4%」
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★企業年金連合会は、確定拠出年金の税制改正要望書(7月28日)を提出している。
企業型確定拠出年金では、企業による掛金拠出とともに加入者本人が掛金拠出できる「マッチング拠出」を導入できるかいなかが、最大の争点となるのであろう。
今回の改正要望によると、加入者本人の掛金額の限度額は、企業の拠出限度額とは外枠で従業員の拠出限度額を設定する方式、「外枠方式」を策定しているようだ。
企業型確定拠出年金の企業拠出の非課税限度額、月額2万3000円(他の企業年金加入者)、月額4万6000円(他の企業年金がない場合)、これとは別に加入者本人の拠出限度額は月額1万8000円の「外枠」を要望している。
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★日本に進出している米国企業の「在日米国商工会議所」が、日本版確定拠出年金の「制度改善」を要望している。「年金情報」(08年8月4日号)が報じているので、その要点をまとめておく。
まず、日本の定年退職後の年金水準、「退職前の所得の60%」はすでに40年前の話であり、欧米先進国より低い点を指摘。所得代替率の目標は、「米国で75%~85%、英国で67%」。日本の公的年金(男子平均賃金38万円前後、40年加入、夫婦)の所得代替率は、今後51.6%まで低下することが明らかである以上、企業年金給付水準目標を加えて「60%」は明らかに「古く」、「低い」と指摘。
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★確定拠出年金(DC)に対して、確定給付企業年金(DB)と退職金は、会社が社員に負う借金である。これを企業の「退職給付債務」という。上場企業のうち1847社、退職給付債務の積立不足額は前期比3.6倍、08年3月期で7兆3162億円に達した。日経新聞が08年3月末の企業決算から集計した上場企業の「退職給付債務」の概況を報じている。その要点をまとめておく。
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本日行われた 【ねんきん特別便】徹底研究セミナーは大好評のうちに終了いたしました。
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★60歳時、確定拠出年金の積立資産をどう受取るか?は悩ましい問題だ。
積立資産1160万円の田中さん(仮名)の例で考えてみたい。
確定拠出年金の一時金は退職金扱いとなる。退職一時金の税金の計算は次ぎのようななる。
(確定拠出年金の一時金1160万円―退職給与控除2200万円<40年勤続>)×1/2=課税退職給与。田中さんは勤続40年であるから退職給与控除が2200万となり税金はゼロである。さて、田中さんは、一時金1160万円を10年の年金で受取ることも考えていた。
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★60歳時、確定拠出年金の積立資産をどう受取るか?は悩ましい問題だ。
積立資産1160万円の田中さん(仮名)の例で考えてみたい。
確定拠出年金の一時金は退職金扱いとなる。退職一時金の税金の計算は次ぎのようななる。
(確定拠出年金の一時金1160万円―退職給与控除2200万円<40年勤続>)×1/2=課税退職給与。
田中さんは勤続40年であるから退職給与控除が2200万となり税金はゼロである。さて、田中さんは、一時金1160万円を10年の年金で受取ることも考えていた。年間120万円程度になると目算してみた。
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