デイリーニュース

« 2008年09月 | メイン | 2010年09月 »

2008年10月 アーカイブ

2008年10月01日

基軸通貨米国ドルの暴落、ドル危機はやってくるのか?

★我々はきわめて興味深い状況にいやおうなく直面させられている。現在ある危機は、金融システムの崩壊への恐怖でもなければ、どうやら基軸通貨米国ドルの暴落、ドル危機にあるようだ。
今週28日、ブッシュ大統領政府が与野党の合意をとりつけたかにみえた金融安定化法案、公的資金75兆円でサブプライムローン債権商品の不良資産を買い上げるスキームは、翌29日米議会下院であえなく逆転否決。ニューヨーク株式市場の終値は過去最大の下げ幅777ドル(下落幅7%)を記録。日経平均株価は4営業日連続の下落は止まらず、前日比483.75円安の1万1259円、と年初来の最安値となった。
マスメディアは、「1929年の株価大暴落以来の深刻さ」とか、「100年に一度あるかないかの金融危機」とか報じるが、本当であろうか?
1990年から2000年までの日本版金融危機、アジア通貨危機を目の当たりにし、かつ、体験的に金融危機に一敗地にまみえた身からすると、現在の金融危機は、いつでも、どこでも、常に起こりえるグローバル市場経済の宿痾と観念しておいたほうが良いようだ。
そこで、この際、読書の秋、昔の本であるが、こういう経済の阿鼻叫喚の最中に読み返しておきたい本をご紹介したい。

続きを読む "基軸通貨米国ドルの暴落、ドル危機はやってくるのか?" »

2008年10月02日

ハイパー・インフレーション、「恐いはなし」

★「世界の株、ピークから1年で時価総額2000兆円目減り」「(インターバンク市場では)銀行間取引マヒ続く」「米大統領、経済、危機的局面に」「不信の連鎖 市場揺さぶる」「信用収縮、投資・消費に打撃」「政治と市場 失敗の共振」「ドル・ユーロ売られる」。
10月1日の日経新聞におどる米国発金融危機を報じるタイトルの「連句」を読むと、まさに基軸通貨米国ドルの将来への信用、その「予想の無限の連鎖」(岩井克人先生)が終わりを告げているかのようである。この先にある世界経済の危機は誰もが想像しようがない混迷をふかめるのか。
ここはひとつ「恐い話」を聞いておこう。経済学者・岩井克人先生の「21世紀の資本主義論」(現在、ちくま学芸文庫から文庫版ででている)を今しばらく読み継ごう。

続きを読む "ハイパー・インフレーション、「恐いはなし」" »

10/1・2 「ライフプラン無料デモセミナー」実施

10月1日、2日の両日に渡って行われた「ライフプラン無料デモセミナー」は好評のうちに終了いたしました。


続きを読む "10/1・2 「ライフプラン無料デモセミナー」実施" »

2008年10月03日

金融危機、実態経済に暗雲となる

★米国発金融危機は、ジワリと実態経済に暗雲をもたらしてきた。10月2日の日経新聞夕刊は、米国内での新車販売台数は前年同月比26.6%減、約96万台と17年ぶりの低水準を報じている。すでに自動車ローンの貸し渋りが拡大しているという。すでに、個人には危なくて金は貸せない雰囲気が、米国金融界に蔓延しはじめてきたようだ。

米国の超優良企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、総額150億ドル(約1兆5900億円)の増資に踏み切った。そのうち30億ドルを米国の投資家ウォーレン・バフェット氏が、「年利10%相当の配当付き」(同紙より)優先株として引き受けるという。
時価総額約2400億ドルの企業にしては、かなり無理した増資だ。GEの半分を稼ぐ金融事業が急速に悪化していることが直接的要因といわれているが、GE本体の資金流動性が低まりつつあるという見方もある。

2008年10月06日

143万9000件の厚生年金記録改ざん

★舛添要一厚労相は、10月3日の記者会見で143万9000件の厚生年金記録改ざんの疑いを表明。厚生年金のコンピューター記録約1億5千万件を再調査したところ、次ぎの3点があきらかになったと言う。
1>6ヵ月以上さかのぼって標準報酬が引き下げられていたケースは、約53万3000件。
2>標準報酬が5等級以上引き下げられていたケースは、約75万件。
3>標準報酬引下げと同日か翌日に社会保険からの脱退処理が行われていたケースは、約15万6000件。
10月中旬から社会保険庁職員が65歳以上の年金受給者約2万人の自宅訪問、記録改ざんの説明をするこになった。

NIKKEI NETに「年助08-09年」版の紹介記事が連載中

NIKKEI NETに日本生活設計発行の「ねんきんお助けBOOK2008-2009年版」の紹介記事が連載中です。
http://waga.nikkei.co.jp/money/pension.aspx?i=MMWAb3000003102008

50歳になったら社会保険事務所へ行こう!
「ねんきん特別便」は、よく見ないで、社会保険庁に返送しないでください。
この際ですから、「ねんきん特別便」をもって、社会保険事務所に行ってほしい。

まず、「年金加入記録」の詳細データをもらう。
特に「転勤」「転職」が多かった人は、資格喪失日・資格取得日に注意が必要。
20歳以降に就職した人は、20歳から学生時代の年金加入期間を再調査する必要があります。

2番目は、「標準報酬記録」をもらう。こんな給与でない!と思えば会社に調べてもらう。もし、過去の給与明細書があれば、それを持参して、社会保険事務所で突合の仕方を教わってほしい。

3番目は、「見込み年金額」をだしてもらうこと。

以上3点は、50歳になって始める「老後準備」の第一歩です。
夫婦仲が良い人は、配偶者とともに社会保険事務所に行くこともお勧めします。

多くの60歳の新人年金受給者は、先輩兄貴達の年金との余りの違いにガッカリとして、自宅に引きこもり状態というのが現実です。
団塊世代の多くは、準備不足だったようです。

現在、40代、50代に人には、団塊世代の轍は踏まないようにしてもらいたい。
そのためには、「年金見込額」から「60歳台前半の無年金」「65歳以降の不足する年金」を試算しておくことが肝要。

日本生活設計発行の「ねんきんお助けBOOK2008-2009年版」は、一家の一冊!、老後準備のための最新年金情報、「ねんきん特別便」対策もトコトン解説しています。

2008年10月07日

「異常相場」の下げはもう止まらないのか?

★ついにTOPIX(東証株価指数)は999.05。2003年12月18日以来の1000ポイント割れとなった。日経平均株価も先週末より▲465.05円安の1万473円、一万円割れの警戒水域となったようだ。6日のニューヨーク株式市場は、ダウ工業株30種平均は、▲330ドルの下げ、ついに1万ドルを割り込んだ。日経ネット、6日午後11時では、「金融安定化法が成立したが、信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)に端を発した金融不安や景気低迷はむしろ深刻化しているとの懸念が台頭。欧州、アジアの連鎖的な株安も重なって、市場では悲観的な見方が急速に強まっている」と報じている。

続きを読む "「異常相場」の下げはもう止まらないのか?" »

舛添厚労相、それは責任転嫁です

★10月6日、厚生年金記録改ざんの発覚をうけて舛添大臣直属の弁護士チームを結成。社保庁の現場下級官吏の責任を徹底追及、刑事告発をすることにしたそうだ。すでに本ブログで書き記してきたように厚生年金記録改ざんは、社会保険行政の根幹を貫いてきた「保険者決定」にある。「認定喪失」などという曖昧な手法で拡大解釈、情実適用が記録改ざんの実体であり、事業主と社保庁が相対取引で被保険者個人の記録を勝手に書き換えられるところに問題の本質がある。

続きを読む "舛添厚労相、それは責任転嫁です" »

2008年10月08日

ミスター年金、長妻代議士の追及もなぜか冴えない

★衆議院予算委員会、10月6日、民主党長妻氏が質問に立つ。「144万件(記録改ざんの疑いのあるデータ)のサンプル調査をして、改ざん率を調査してほしい」と舛添厚労相に問いただす。舛添厚労相、答えて曰く「サンプル調査をやる手間暇があれば、一人一人のところにデータを持って行って解決するのが最高のやり方だ」。民主党我妻氏さらに、「8億5千万件の紙台帳とコンピューターデーターとの照合はいつ終わるのか」。舛添厚労相、答えて曰く「コツコツとあきらめず最後の一人、最後の1円まできちんとやる。誰もやったことがない仕事だということを理解してほしい」。麻生首相も答えて曰く「(終わるのが)何年と明確に言える人はいないと思う」。
この論戦からは、国民のふかい年金不信、将来不安に対して、政治家としての危機感も責任感の片鱗も感じられない。ミスター年金、長妻代議士も迫力に欠ける。答える舛添厚労相は、ただ眉間に皺寄せていきがっているだけのようだし、麻生首相にいたっては、他人事のような答弁である。

続きを読む "ミスター年金、長妻代議士の追及もなぜか冴えない" »

2008年10月09日

「世界の中心で『ここが底だ!』と叫ぶ」(山崎元氏)のはまだ早い?

★日経平均株価996円安の9159円まで下げる。
「普通じゃない。想像を絶するほどだ」と麻生太郎首相は、8日の衆院予算委員会で答えたそうだ。『「先行き不安がものすごく出てきている。それを何とかするための対策をきちんとしないといけない」と述べ、追加の経済対策の必要性を重ねて強調した』と時事通信提供のヤフーNEWSは伝えている。

日経平均株価が1万円を割り込んだのは、「普通じゃない」わけでもない。
1989年の日経平均株価3万8915円から1990年のバブル崩壊、そして最近では2002年にも8303円、2003年には7607円を経験している身からすると、「想像を絶する」ものでもなく、「想定範囲」と考えておくのがフツーである。1989年から世界の金融市場は、いつでも2標準偏差以上の「異常なリスク」が実現する危機をしっかり内包したものになったのであろう。

こういう時に、大変面白いブログがあることを紹介しておきたい。麻生太郎首相にも是非、読んでもらいたいものだ。「なるほど、市場の変化はこうして楽しむものなのか」と元気づけてくれるブログでもある。

続きを読む "「世界の中心で『ここが底だ!』と叫ぶ」(山崎元氏)のはまだ早い?" »

住宅ローン「フラット35」の団信手数料3割アップされる

★勤労者が住宅ローンを利用する場合、団体信用生命保険(団信)の加入が条件となる。この団信保険は世帯主が亡くなった時や高度障害で働けなくなった時に借入残債を肩代わりしてくれる。政府系の住宅金融支援機構が販売している長期固定金利の住宅ローン「フラット35」。35年ローンという気の遠くなるような住宅融資の団信保険の手数料が2009年4月から約3割引上げられという。借入金1千万円で年3万5800になる。35年分とすると125万3千円、借入金1千万円だとトータルで約12.53%にもなる。日経新聞10月8日号によると「民間金融機関では保険料の負担を利用者に課さないところも多い」。

毎月分配型投信の王者「グロソブ」も凋落か?

★5兆円ファンド、「グローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)」(国際投信投資顧問)の基準価格の下げが止まらない。日経新聞10月8日号によると「7日の基準価格は6822円」「6日から7千円を割っており、2000年12月以来、7年10ヵ月ぶりの水準」。グロソブ投信は主要先進国政府や政府機関が発行するソブリン債で運用、そこそこに高い金利と円安差益がその収益源だったわけだが、ドル安、ユーロー安が直撃、為替差損を膨らましてきた。

2008年10月10日

企業年金の未請求者147万人、プラス40万に増

★企業年金連合会であずかる企業年金加入者の未請求者がいっこうに減らない。減らないどころか、新規年金受給権者の未請求者40万人が発生、合計147万人の未請求者となっている。
2007年9月に民主党長妻議員に質され発覚した未請求者は124万人、年金額にして480億円、年金累積額1544億円であった。
同会の機関誌「企業年金10月号」には、本年8月29日に厚生労働大臣に報告したという「未請求対策の実施状況」の詳細が掲載されている。その中から、未請求状況をまとめておこう。

続きを読む "企業年金の未請求者147万人、プラス40万に増" »

2008年10月13日

リーマンショック、アット1400兆円が消える

★金融危機はグローバルに拡大。10月10日、ニューヨーク、ダウ工業株平均株価は8579.19ドル。7営業日連続の下げ幅は2271.47ドル安。東京株式市場の日経平均株価は8276.43円。7営業日連続の下げ幅は3091円。朝日新聞10月11日号では世界のマネーが「9月からの1ヵ月余りで1400兆円も吹き飛んだとみられる」と報じる。米国証券大手リーマンブラザーズ経営破綻以降の世界の株価下落率を記録にとどめておこう。

続きを読む "リーマンショック、アット1400兆円が消える" »

2008年10月14日

大和生命経営破綻、次はあるのか?

★米国発の金融危機は、日本の金融機関の破綻に向かうのか?10日、大和生命が破綻。社長の中園武雄氏は05年に日興コーディアル証券の元副社長から招聘された。海外の住宅ローンなどの債務担保保証証券などオルタナティブ、外国株式が資産全体の42.2%というようにリスク運用の結果、という新聞の論調が多く見られる。保険契約の平均予定利率が3.25%と他の生保の平均より高いこともわざわいしたとの論評もある。

続きを読む "大和生命経営破綻、次はあるのか?" »

2008年10月15日

株価急上昇、その主役は個人投資家?

★10月14日はほんの少し幸福な気分を味わった人もいただろう。日経平均株価は前週末比で1171.14円高、9447.57円、14.15%の上昇。13日のニューヨーク株式市場、ダウ工業30種平均は、前週末比936.42ドル高の9387.61ドルとなる。アジア、ロシア、欧州の証券市場も軒並み、急上昇。米欧政府の金融機関への公的資金注入を「危機の回避」と好感したのか、世界の投資家はまったく楽天家ぞろいなのだろう。

続きを読む "株価急上昇、その主役は個人投資家?" »

2008年10月16日

米欧政府の金融機関への公的資金注入

★米国政府は14日、大手金融機関9社に総額2500億ドル(約25兆円)資本注入を決定。シティーなど上位4行には各250億ドル(約2.5兆円)、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは各100億ドル(約1兆円)の優先株(議決権のないもの)を政府が引き受けるという。ブッシュ大統領は「政府の役割は限定的、一時的」と言明するが、これは一部国有化と同じ。今後、役員更迭から資産の洗い出し、負債の縮小を政府主導でどこまでやるのか?米欧の金融機関の改編は本格化するのであろう。しかし、この数日間に発表された米欧の公的資金の注入額は巨額である。朝日新聞10月15日号からまとめておこう。

続きを読む "米欧政府の金融機関への公的資金注入" »

2008年10月17日

実体経済への波及は?

★世界の金融危機はジワリと実体経済に重くのしかかってきた。16日の東京株式市場
は1089円安の8458円45銭と1987年10月20日のブラックマンデーに
次ぐ急反落となった。NYダウ工業株30種(ドル)は15日の終値、8577.91ド
ル、前日比▼733.08円安であった。金融危機から企業業績の悪化への転化を告げる記事が16日日経新聞にあるのでまとめておこう。

続きを読む "実体経済への波及は?" »

2008年10月20日

特別給付金というバラマキ?

★衆議院解散、総選挙の風が吹く永田町の思いつきが発動するのか?朝日新聞10月20日号から、年収300万円以下の低所得者に特別給付金をバラマクという政府、自民公明党の選挙対策案をトレースしておこう。
1.実施が決まった定額減税の恩恵をうけない課税最低限に達しない人に「対策が当然必要」と中川財務相が発言。
2.世界的な金融不安による景気悪化で生活が苦しくなっているのは年収300万円以下の低所得者である?
3.定額減税の恩恵がない年金受給者に配分される「臨時福祉特別給付金」と同じように、低所得者にも特別給付金を拡大。
4.労働力人口にうち完全失業者を含む非納税者は約2000万人(2006年度)。
5.1998年の臨時福祉特別給付金は、65歳以上の低所得者、老齢福祉年金の受給者、在宅寝たきり老人などに約1500億円を配分した。

続きを読む "特別給付金というバラマキ?" »

2008年10月21日

路地裏の日本経済―五反田周辺

★日本政府は10月20日、月例経済報告で景気基調は、「弱まっている」と表明。景気の先行きについて「さらに厳しいものとなるリスクが存在する」。そこで、新たな総合経済対策の柱、定額減税2兆円を大盤振る舞いの方針。公明党案では「4人家族で6万5千円、納税者全員を対象」。09年度予算の通常国会に提出とのことである。
さて、この定額減税2兆円、路地裏の日本経済を潤すのであろうか?

続きを読む "路地裏の日本経済―五反田周辺" »

2008年10月22日

路地裏の日本経済―老人力とは撹乱する力?

★姜尚中著「悩む力」(集英社新書)のなかに、ニンマリと笑ってしまう一文あり。「老人力」とは何かと問われたら、『撹乱する力』であると私は答えたいと思います」。老人とは『撹乱する力』の方向とは?姜尚中先生は続ける。「社会の安全弁などには、おそらくならないでしょう。『老人は権威によりかかる』とか、『老人は保守的である』とか言われてきましたが、今後はそれも当てはまらなくなる可能性が高いのです」「もしかするとアナーキーなほうに向うのではないかという気も少ししています」。いいえ、姜尚中先生!老人力、撹乱する力のアナーキー化?はすでに始まっているようである。

続きを読む "路地裏の日本経済―老人力とは撹乱する力?" »

2008年10月23日

時価会計の停止・凍結は本当に正しいのか?

★いつも二日酔いのような不機嫌顔の中川昭一財務相が思慮深く考えたわけではないのであろう。金融機関がかかえる有価証券含み損の処理方法の見直し発言を繰り返している。日本の財務大臣がひとり独創的に思いついたものでもなさそうだ。時価会計の停止・凍結に走り始めた米欧の金融当局に呼応したいのか、日本の金融機関の頭取達にかどわかされたのか、まったく冴えない財務金融大臣である。

続きを読む "時価会計の停止・凍結は本当に正しいのか?" »

2008年10月24日

株式時価評価凍結まで望む銀行経営者とは?

★東京株式市場、日経平均株価は続落、一時600円安をつけた10月23日であった。前日比213円71銭安の8460円98銭。素人の個人投資家の多くは、こういうとき「塩漬け」という心理的言訳手法をよく口にする。プロの投資家は、こういうときこそ「買う勇気」を奮い立たせるそうだ。みずほ銀行頭取、杉山清次氏は全国銀行協会会長である。

続きを読む "株式時価評価凍結まで望む銀行経営者とは?" »

2008年10月27日

政府の株価対策とは?

★日経平均株価7649円をつけた先週末であった。茶の間の自民党テレビコマーシャルでは暗く凄んだ顔をさらす麻生首相であるが、「暗い顔をしている奴はもてない。もてたきゃ、明るい顔をしろ」と10月27日、秋葉原で奇妙なご託宣を述べる。PKO(プライス・キープ・オペレーション)含みの株価対策がまたぞろ復活である。
10月26日、これまた不機嫌顔の中川財務・金融相と暗澹顔の麻生首相が相談した麻生内閣の金融危機対策案である。

1.証券化商品や株式などの時価会計の見直し
2.銀行保有株式を銀行等保有株式取得機構による買取の再開
3.証券優遇税制の延長
4.借株のよる株式の「空売り」規制
5.新・金融機能強化法を成立、予算枠の拡充。与謝野経済財政相は金融機関への公的資金注入枠を10兆円くらいと明言。

2008年10月28日

底を打つのは、暴走ヘッジファンドが消えるまで・・?

★誰もがここらあたりで底を打ってもらいたいと願っているはずの株価である。しかし、10月27日の月曜日、この日も先週に続いて、もうどうにも終わりそうもない暴落市場の様相であった。
日経平均株価は前週末比486円18銭(6.36%)安、7162円90銭で終わる。これは1982年10月7日の7114円64銭に次ぐ株価水準とのことである。同日のニューヨーク株式市場、ダウ工業株30種平均もまた、前週末比203.18ドル安の8175.77ドル。
手仕舞いは脱兎の如くなのか、それともあぶく銭がつきはじめたのか、世界の富裕層と機関投資家(銀行・生保・年金基金など)を顧客にするヘッジファンドの9月の資金流失、現金化が止まらないという。

続きを読む "底を打つのは、暴走ヘッジファンドが消えるまで・・?" »

2008年10月29日

日本人の預金指向は世界の宝物

★株価急落は日本の個人の生活資産を根底から覆すところまできているのかというと、実は「それほどでもない」はずである。勿論、なかには大損超えて、もう外に出るのも怖いという人もいることも確かにいる。
ここでは、直近の日本の個人金融資産のトータルの配分状況をみておきたい。2007年の日本銀行「資金循環」調査(公表は08年9月)からまとめたものである。

続きを読む "日本人の預金指向は世界の宝物" »

2008年10月30日

ふたたびゼロ金利でも預貯金は増える?

★市場はゼロ金利を織り込み始めたという。明日31日に開く日本銀行の金融政策決定会合で利下げに踏み切るかどうか注目されている。実際に利下げとなると2001年3月以来となる。現在の無担保コールローンの誘導目標金利は年0.5%、恐らく0.25%幅程度になるのであろう。ふたたび個人の預貯金はゼロ金利政策にいたぶられるのか?
2007年の個人の金融資産合計は1483兆3155億円、そのうち52%を占める現金・預金は775兆1877億円である。昨日の本ブログで「世界の宝物」と記した預貯金の過去の推移から、我が日本庶民の「堅実性」をみてみたい。

続きを読む "ふたたびゼロ金利でも預貯金は増える?" »

2008年10月31日

日米の家計資産構成の違い

★昨日までの悲観は明日への希望の準備なのか?日々、大うねりの乱高下を繰り返す世界の市場、「恐怖と欲望が入り混じった市場」と評したのは米国CNN放送のコメンテータであった。なかなか上手いことを言うと感心したところで、東京株式市場の終値の一報が入る。日経平均株価が7営業日ぶりに9000円台に復帰、前日比817円86銭高の9029円76銭で終わった10月30日であった。
欧米人はシッカリとリスク資産で運用している賢い人々風な言い方をする人がいる。ビジネス書のミリオンセーラー勝間和代さんの著作でも、「ここに、日本と他国の差」といった文脈が垣間見える。確かに、日本人の資産構成は「超保守的」である。2008年6月末現在の日米の家計資産構成をあらためて確認しておこう。

続きを読む "日米の家計資産構成の違い" »

About 2008年10月

2008年10月にブログ「デイリーニュース」に投稿されたすべてのエントリーです。新しいものから過去のものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2008年09月です。

次のアーカイブは2010年09月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

出版物

最新年金情報満載
「ねんきん特別便」対応。
「我が家の年金チェックシート」付。 厚生年金、国民年金、共済年金、企業年金、日本版401kまで。年金完全ガイド。
豊富なモデル例と図解で企業年金改革の基本が掴めます

RSS配信(RSSについて)