★年金積立不足10兆円。主要50社、前年比3兆円増で資産は19%目減り、と報道しているのは週間金融誌・日経ヴェリタス(6月28日~7月4日号)である。先週末に各社で公表された有価証券報告書から拾い出した同誌の「緊急調査」である。現段階では旬な情報である。その主要50社から積立不足、トップ12社を転載する。
★年金積立不足、トップ12企業である。日本経済の牽引役となっている企業でもあり、現在の不況打開のただなかにある企業でもある。今後、年金積立不足の克服をどう計るか、注意深く、忍耐強く対応していくことを見守っていきたい。
★年金財政状況の数値は09年3月末時点。単位は億円。
表示は、年金資産―退職給付債務=積立状況
(▲の場合は積立不足・+の場合は資産超過)とした。
1.日立製作所・1兆1236億円-2兆2055億円=▲1兆818億円
2.東芝・6607億円-1兆3808億円=▲7201億円
3.トヨタ自動車・9790億円-1兆6328億円=▲6538億円
4.三菱電機・5425億円-1兆1363億円=▲5938億円
5.ホンダ・8640億円-1兆4259億円=▲5619億円
6.NEC・5862億円-1兆805億円=▲4944億円
7.富士通・1兆875億円-1兆5524億円=▲4648億円
8.東京電力・5698億円-1兆227億円=▲4529億円
9.日産自動車・6572億円-1兆871億円=▲4299億円
10.パナソニック・1兆4136億円-1兆8219億円=▲4083億円
11.日本航空・4084億円-8010億円=▲3926億円
12.ソニー・5427億円-9058億円=▲3631億円
★日本企業の年金積立不足トップ12から類推するに、日本のほとんどの企業では、退職給付債務に対して、年金資産はその半分近くまでか、半分以下までに縮減してしまっている状況のようだ。
確かに、この積立不足は、会計上の積立不足であり、今、即穴埋めする必要はない。しかし、今後は不足額の償却費用は増加していく。
★日経ヴェリタス(6月28日~7月4日号)記事によると、「富士通は不足額を一部穴埋めするため、10年3月期に920億円程度の年金費用を計上する見通しだ。費用は前期比で200億円も増えそうで、利益圧迫要因」とある。
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