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2009年10月 アーカイブ

2009年10月01日

確定拠出年金(DC)、なんとも情けないポータビリティー(3)

★なぜ、確定拠出年金(DC)の資産運用放棄=自動移換者になってしまうのか?
全世代平均の理由をあげておく。
(1) 個人型確定拠出年金(DC)への移換手続きが面倒である48.5%
(2) 個人型確定拠出年金(DC)の制度がよくわからない45.9%
(3) 資産額が少なく資産を運用するメリットがない34.5%
(4) 個人型確定拠出年金(DC)の手数料が高い28.3%
(5) 自分で掛金負担をする余裕がない22.1%
(6) 自分で資産運用するのが面倒だ12.7%
(7) 個人型確定拠出年金(DC)への加入か一時金請求までの一時的なもの17.7%


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2009年10月02日

確定拠出年金(DC)、企業の責任(4)

★企業型確定拠出年金(DC)では企業に説明責任がある。資産運用放棄=自動移換者増大には、余りの少額な年金資産もさることながら、個人型確定拠出年金(DC)の加入手続きの面倒くささ、煩雑さが最大の元凶である。しかし、国民年金基金連合会が実施した「自動移換者アンケート」にあるように「個人型確定拠出年金(DC)の制度がよくわからない又は制度を知らないが45.9%」という数値は、企業側にも深刻な「説明責任の怠慢」があるといえるのではないか、と思う。

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2009年10月05日

2010年度も増えない年金か?

★物価も賃金も下落傾向にある2009年の現在、2010年の国の年金も当然据え置きとなるようだ。日経新聞10月4日号、「09年の消費者物価指数(CPI)は下落傾向が続いている。厚生労働省は年金額を今年度比『据え置き』とみている」「今後物価がさらに下がるようなら、減額になる可能性は残っている」。
また、現在の年金額は過去の物価下落時に減額してこなかった。その分は未だ0.8%残っている。今後、物価下落、現役賃金下落がさらに続き、消費者物価指数(CPI)が「05年の水準と比べ、これを下回ると年金額は減る」(日経新聞10月4日)ことになる。

2009年10月06日

分散投資はやはり有効?

★収益の80%は資産配分で決まるといわれている。日本株、国内債券、外国債券、外国株、保険、預金などに「適度」に配分することで、リスクを分散し、「適度」なリターンをあげることができる分散投資機能であった。リーマンショック後の金融恐慌では分散投資は有効ではなかったのか?この疑問を検証している記事は、日経新聞10月5日号「点検マネーの常識」、日経ヴェリタス82号にある。執筆は同じ同紙の編集委員の田村正之氏であった。

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2009年10月07日

不況下、冬のボーナス13.1%減

★冬のボーナス、昨年より13.1%減の平均65万9864円。労務行政研究所の調査によると東証1部上場企業の主要218社、全業種で減少し、なかでも製造業は16.1%減。「冬のボーナスの減額は7年ぶりで、減少率は70年以来最大」(日経新聞10月7日号)
★報酬体系が成果主義か職能職責かの違いがあっても、社員の報酬のうち賞与は会社業績に連動する企業が多くなった。余程のサプライズを会社にもたらすことでもしないかぎり劇的な高賞与をもらえることがない時代である。
しかし、ボーナスがでる会社に勤められることはまだハッピーであるが、今後も報酬横ばい、仕事倍増の厳しさは深まるばかりだ。このなかで、経営も社員もなにを働きがいの「核」にしていくのか?
悩ましく苦難な状況は今しばらく続きそうな2009年秋、10月である。

2009年10月08日

75歳以上の後期高齢者医療はどうなるのか?

★後期高齢者医療制度には保険料の負担軽減措置がある。06年6月小泉政権が強行採決の上成立、08年4月に施行されたこの制度は、「年齢差別だ!姥捨て山だ!」ということでとかく評判は悪い。そのためもあって保険料負担の軽減措置を2009年度(10年3月末)をもうけている。10月7日、厚労省はこの負担軽減措置を2010年度も継続する方針を打ちだしたようだ。同時に70歳~74歳の前期高齢者医療制度加入者のうち医療費の原則1割窓口負担の据え置き方針も決めたようだ。ここで、複雑多岐にわたる後期高齢者医療制度の保険料軽減措置をおさらいしておく。

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2009年10月09日

長妻厚労相、「日本年金機構」発足を容認

★政権交代、民主党の長妻厚労相は、自公旧政権の置き土産「日本年金機構」の2010年1月発足を正式に容認したようだ。「日本年金機構」は社会保険庁の後継組織として自民・公明党・厚労省が考案した。社会保険庁の年金記録問題の巧妙な責任回避とある種の「焼け太り機構」をめざしたものである。民主党は政権奪取前、この「日本年金機構」の凍結を打ち出していた。10月8日、長妻厚労相、「(機構への)内定者がおられる。コンピュータープログラムの改修も進んでいる」(朝日新聞10月9日号)ということで、「日本年金機構」発足となったようだ。「現実路線」に立ったと朝日新聞は「評価」する。長妻厚労相、民主党年金改革もズルズルと「現実路線」にそって現行制度容認に後退する初めの一歩か?

2009年10月12日

8億5千万件、年金記録突合4年で全件突合

★不明年金記録問題はまだ終わっていない。紙原簿とコンピュータ記録との突合は未だ作業はつづいているはずである。
長妻厚労相は、年金記録の原簿、紙台帳記録8億5千万件とコンピューター記録の突合を4年間でやり遂げると表明。2008年7月17日に、当時の自公民党政権と社会保険庁は「全国の社会保険事務所にある紙台帳を画像システムにして検索できるシステムを09年度に整備し、年金受給者から順次、記録照合。この作業は10年間」と表明していたものだ。

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2009年10月13日

元社保庁職員OBの勤労奉仕を!

★8億5千万件、年金記録突合4年でやりとげるという長妻厚労相に提言あり。
昨年の7月に本誌ブログは、年金記録突合には「年金記録鑑定のプロ」が欠かせないと報じた。実際に、こうしたプロによって、記録復活した例は幾つもある。
「年金記録鑑定のプロ」とは、元社会保険事務所のOB職員達である。

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2009年10月14日

妻たちの年金、空白の一日

★夫婦参加のライフプランセミナー、いつも妻たちは真剣である。先週は神奈川県の湘南台にある自動車メーカー主催のセミナー講師として「年金記録」について話す機会をいただいた。60人、25組の夫婦の受講者、多くの人は「ねんきん特別便」か「ねんきん定期便」を持参してきている。特に女性たち、妻たちの年金記録は波乱万丈だ。さまざまな事例に遭遇、教えられること実に多い。

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2009年10月15日

妻たちの年金、昔の名前で出ています

★夫婦参加のライフプラン研修で遭遇した妻たち、その宙に浮いた年金問題を続ける。
旧姓時代の年金記録を一本化していないケースである。
50代前半の女性の場合である。結婚前の20代前半、私立学校の教員をやっていた。私学共済の被保険者証を持参。「どうしたらいいでしょうか」との質問。旧姓での年金記録のままで、現在の国民年金はその期間分が抜け落ちている。ただちに、私学共済に電話をして氏名変更、新住所を届ける必要がある。

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2009年10月16日

妻たちの年金、ひそかな喜び大きな落し穴

★妻たちの年金は、思ったほど大きな金額でない。
我が町の年金受給の奥様方にうかがうと、大きな金額でない故なのか、私の年金はわたしのもの、あなた(夫)の年金は夫婦の生活費という年金家計スタイルを貫かれているようだ。夫の年金でシッカリと生活できる水準ならいいが、そうでない夫は60歳から老骨に鞭打って職探しとなっている。このご家庭、妻の年金は何なのであろうか?妻たちは、毎月のようにグルメ旅。ようやく自分が自由にできるお金、年金を手にした喜びを揶揄してはいけない。されど、喜びの後に厳酷あり。

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2009年10月19日

民主党政権、まずすべきは「財政破綻危機宣言」である

★政権交代、旧麻生政権の大盤振る舞い補正予算のうち2兆8000億円の執行停止まではまともであった。10月16日に公表された民主党鳩山政権は2010年度の概算要求予算97兆円にはみんなびっくり仰天。もっともびっくりしたのは当の鳩山首相、ご本人であろう。「マニフェスト実現より、『国債をこれ以上発行してはいかん』ということが国民に意思として伝えられたら、そういう方向もある」(朝日新聞10月17日号)と言明。

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2009年10月20日

財政危機を意に介しないダメ親父たち

★家庭のやり繰りも国家の財政も基本は同じである。400万円(税収約40兆円)の年収の家庭で年間920万円(概算予算92兆円。10月18日、仙谷由人行政刷新相は概算要求95兆円を92兆円に削減と言明したところで空前絶後の大乱費)の生活支出を繰り返す親父がいたとする。足りないお金は借金で事足れりと、作りにつくった借金は8000万円(国と地方の借金800兆円―本当は年金債務約800兆円※強あるから1600兆円の国家規模の債務)にいたる。桁は違うが構造は同じ。

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2009年10月21日

新規国債50兆円ショック

★国債とは国の借金の証文である。09年度末で590兆円。国内総生産(GDP)に対する比率は、07年度ベースで188%。2014年度には「約246%に到達」(日経新聞10月20日号)。先進国中、最も借金が多いニッポンとなるそうだ。こんな国に誰がした?というよりも「おねだり国民」「バラマキ政府」のなせる業であった。

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日本の「貧困率」15.7%、世界第4位

★かねてより日本の「貧困率」を政府は公表すべしという意見が強くあった。路上生活者を救済する運動を展開しているNPO法人「もやい」の事務局長の湯浅誠氏は、その著書『反貧困―「すべり台社会」からの脱出』(岩波新書)で「日本では、収入がいくら以下の水準だと貧困とみなすというような貧困指標(貧困ライン)が存在しない」と政府ー厚労省を批判していた。


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2009年10月22日

借金返済にために借金、頑張れ!ニッポン

★心配で夜も眠れない、という漫才ネタがあった。ニッポン国の財政、まともな感性でジックリみればみるほど不眠症になってしまう。歳入は税収44兆2673億円。歳出は84兆6973億円。その差額▲40兆4300億円は実質的な赤字決算。2008年度の一般会計決算である。いささか滅入るが、この国の財政をおさらいしておきたい。

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2009年10月23日

特別会計、387兆円の歳入、打出の小槌か?

★ニッポン国には打出の小槌があるようだ。600兆円近い累積赤字国債。政治家も官僚もなぜにノホホンと赤字と借金を繰り返すのか?旧政権自民公明党の麻生政権は補正予算とあわせても120兆円の大盤振る舞い。政権交代、民主党政権は税収40兆円割込でも95兆円の大出血サービスを予定。赤字国債50兆円も発行する。庶民には計りかねる大赤字、大借金もカエルの顔になんとかでいられるのは、一般会計とは別の「闇財布」、「特別会計」があることによる。まかしておいてよ、あなたは知らない「ヘソクリ」があるのよ!とシッカリ女房殿が秘かにつくったような「特別会計」387兆円あるのである。しかし、これは本当にまかしていていいものなのか?

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2009年10月26日

若者たちの「未来不安」

★今月は幾つかの企業の20代、30代のライフプラン研修で講師をつとめている。2009年度から企業ライフプラン研修でようやく「若者研修」が導入されるようになった。企業の従業員ライフプラン研修の主流は40代後半から50代を対象にしたものだ。入社後10年以内の若者を対象にしたライフプラン研修、企業にとっても新たな試みとはいえ、参加する若者たちは真剣である。

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2009年10月27日

30代の若者は何に悩む?

★誰もが悩むことで成長する。不安に向き合うことでしか「今の自分」はないわけで、「悩むチカラ」が人を強くする。古い親父は青年の悩みとは、思うようにいかない仕事、実りそうもない恋とかを類推しがちだ。しかし、現代の若者、話は具体的かつシンプルな悩みを抱いているのかもしれない。
30代で心悩ます不安、3大不安は「今後の収入」63%、「現在の収入」46%、「老後の生活設計」45%である。
「勤務先での仕事や人間関係」18%、「事業や家業の経営上の問題」10%と比較しても、この3大不安の高さはなにをものがたっているのだろうか?

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2009年10月28日

未来年収の「見える化」が必要だ

★職場に生活上手、生活の達人のような人がいなくなった。会社に勤めたらまず100万円をためること。給与天引きで毎月8万円積立ていけば1年で約100万円、5年で500万円の預金があれば、生活に幅ができる、人間に矯め、人との付き合いに糊白ができる。貯金は複利の積立。金がなくても、この人と思ったら即結婚。妻は料理が上手で、貯金が好きで、お互いの親を大切にしてくれる人なら大丈夫。一人扶ちより二人扶ち、夫妻は負債ではない、夫婦は資産の原点。こんな説教とも訓導ともつかない生活の極意を教えてくれた先輩がいたものだ。

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2009年10月29日

誰も個人向け国債は買わない?

★長期金利がジワジワと上昇している。10月28日、長期金利の指標である新発10年物国債の利回りが1.415%に上昇。今年8月以来の高い水準である。日経新聞10月28日号、「市場での新規国債の増発が2009年度に最大8兆円超にのぼる見通しになった。税収の落ち込みが6兆円にのぼることに加え、個人向けの国債販売が予定を約2兆円も下回るためだ」と解説。「大量に国債を買い進めてきた銀行勢は売りに転じ始めている」と同紙が報じているように、大手の機関投資家が売却をすすめている日本国債を個人に買わせようと目論でいる。2兆円も売り余った国債の分は償還1年以下の「国庫短期証券」の増発で穴埋めしながら、2年物、5年物、10年物などの国債に振り替えて再販売など、財務省は四苦八苦しはじめたようだ。
★国債利回りの上昇は、債券価格の下落となるから、この間、日本株から国内債券に構成比をたかめてきた企業年金の運用も、大きなマイナス要因として響きはじめること必至である。

若者たちの「年金不安」は「年金覚悟」に変わる

★この春に入社した20人ほどの20代から30代前半の若者たちに丸一日、ライフプランや年金を説明する機会をもった。中堅製造業での確定拠出年金(DC)継続教育を兼ねた、「新卒・中途採用者向けベネフィットセミナー」であった。ほとんどが、東大や京大や東北大などの理数系の院卒、ドクター卒、または大手電機メーカーなどからの転職組である。高度な計測機を製造する若きエンジニアたちだ。

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2009年10月30日

企業年金強制削減、「私的財産権の侵害」?

★日航JALは経営破たんしたのである。JAL日航の現役社員も受給者OBも、年金減額と言うより本来なら「残余資産」の分配しかないはずである。これが、「私的財産権の侵害になる」というなら、過去の企業の経営はたん、企業年金の閉鎖、厚生年金基金解散時、多くの企業で残余資産分配ですまされてきたことはなんだったのか?
厚生年金基金の場合にはお上はさらに非情である。国家は国が貸与した「代行部分」を破産管財人が決まる前にさっさと強制返上(金融機関にある年金資産を強制差し押さえ)させ、残された「上乗せ部分」の残余分を受給者と加入者で配分となるのが当たり前だった。本来なら「年金給付現価」として一時金相当額2000万円だった人が、300万円で打ち切りとなるケースに遭遇して、年金がもつ「非情な掟」を痛感したものだ。経営破たんした企業の年金加入者、OBは、泣く泣く少額の「残余資産」をのんできた。

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