★笛吹けど踊らずになるのであろうか?確定拠出年金(DC)のマッチング拠出導入である。導入企業では今は余り関心を示したくない雰囲気がある。
現行の確定拠出年金(DC)は掛金全額の企業拠出しか認められていない。新たに非課税拠出限度額の枠内でかつ事業主負担を超えない範囲で個人の掛金拠出を認めようという制度改正である。社員にとっては、俄然、節税メリット高く、将来の積立資産増がみこまれるはずなのだが、社員諸君も余り関心が高くない。
★確定拠出年金(DC)資産のほとんどを定期預金という人は、資産運用に無関心。投資信託で運用している人は、目の前のマイナス運用、評価損、もう見たくない、塩漬けだという。
★企業にとっては自分の腹をいためずに社員自らが将来の老後資産を増やせる好機なのだが、企業の確定拠出年金の担当者も、手続が面倒でやっかいだという。
★制度発足してはや8年経過してこの低調ぶりは如何ともしがたい。とはいえ、確定拠出年金(DC)の制度改革は、先の自民公明党政権のもとでこの夏の衆議院解散で廃案になったものが、民主党政権のもとで再浮上した。新政権の政府税制調査会でGOとなり、2010年度の通常国会に再提出となる。順調に行けば、来春4月1日施行となる予定だ。
★平成22年度税制改正要望として、厚労省から再提案され認められた確定拠出年金(DC)制度改正は3点である。
1点は、企業型確定拠出年金(DC)の個人拠出の導入に係る所得控除、すなわち企業の拠出額範囲で個人の拠出が認められるマッチング拠出制度である。
会社がそんなもの面倒だからやりたくないといったところで、個人から「拠出申請」をだされたら企業はその手続きをやらざるをえないというのが本誌ブログの推測である。
2点は、企業型確定拠出年金(DC)の資格喪失年齢の引き上げである。現行は60歳に到達すれば、そのまま社員であっても、そこで自動的に制度脱退となる。
この資格喪失年齢を60歳以上65歳以下の間で企業が決められるようにする。
しかし、定年後の継続雇用制度が普及しているとはいえ、本来の退職金か企業年金の移行でしかない確定拠出年金(DC)である。定年即、企業の退職給付は終了と考える企業が多いなかで、定年後継続雇用とともに確定拠出年金(DC)の掛金を負担する太っ腹な企業がどれほどあるか、興味深いものがある。
3点は、中途引き出し要件の緩和である。現行は企業型確定拠出年金(DC)から個人型に移行できる条件の人は原則、60歳になるまで中途引き出しができない。今回の制度改正案は、個人型加入者でも2年以上掛金拠出ができず、資産残高が25万円以下の人には、脱退一時金での清算をみとめるとのことだ。
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