「遊び心」の大前研一さん曰く、休日ぐらい自分で決めてよ!
★鳩山首相の弟、鳩山邦夫さん自民党を離党。地中海のクロマグロもついに禁漁の雲行き。3月16日は心穏やかでないニッポンであった。そこで休暇について考えたい。
会社や学校を休むことは大切なことである。休暇は自分の心と体をリフレッシュするまたとないクスリである。ニッポン人は会社でも学校でも休暇クスリの効用を余り信じていない。休暇は新たな意欲の活性化の源泉でもある。
★そこで民主党政権は、「連休分散案」を考案したのかどうかは不明だが、日本を5分割にして、春秋5連休案を観光立国推進本部に示した。これに対して、こと「遊び方」については長年培った?蘊蓄がある経営コンサルの大前研一さんが面白いことを言っている。大前研一さんメルマガ『ニュースの視点』(2010/3/12 302号)を紹介しておきたい。
★『国民の休日は2日か3日くらいが丁度良いでしょう。現実問題として、今のままでは「国民の祝日」は増え続けるだけで、いずれ理論的には「毎日が国民の祝日」というおかしな状況』になってしまう』、と「国民の祝日」増加に痛烈な批判である。『自民党は何かの折に国民の人気を取るために、「国民の祝日」を増やしてきましたが、増えすぎた国民の祝日は一度整理するべき』と主張している。今の「国民の祝日」はデフレ的バラマキであると言う。
★結論は、『個々人が自分たちで「自分自身の休日」を管理すること』
至極当たり前のことだが、年間スケジュールは休暇から埋め、どんなに多忙であっても夏休みは家族で数週間、オーストラリアで過ごすことを実践していた氏ならではの至言である。しかし、なぜか「自分自身の休日」取得、日本人にはなかなかできないことでもある。
★日本は、『現在でも夏休みは6月から9月という長い期間内でバラバラに分散してきている』が、『「ゴールデンウィーク」「シルバーウィークなる連休」「この上さらに週末を絡めて順番に5連休にするというのですから、さすがに「国民の祝日」としては「多過ぎる」」と氏は民主党案に反論。
★休日は政府、お上が決めるのではなく、『そもそも、こうした休日を政府・国が決定する必要性はなく、道州制で言えば各々の地域が自分たちで決めるべき』と、「国民の休暇」の自由化を提議している。そして、根本は、『個々人が自分たちで「自分自身の休日」を管理すること』、さらにそれぞれの学校や会社が決めれば良いとも言います。
★そうした例として、ドイツのスキー休日と氏がコンサルを手掛けたヤマハの「日月休日」を取り上げている。
★『例えば、先日まで開催されていた冬季オリンピックでスキーに強さを見せたドイツでは、学校別に「スキー休み」というものがあります。12月から3月までの間に各学校がそれぞれ計画します』
これはグッドタイミングである。子ども手当、高校授業料無償化で少しは浮いたお金ができた家族は、冬はスキー休み、春はテニス休み、夏はスキューバー休み、秋はサッカー・ラグビー休み、さまざまな家族イベントができそうだ。しかも、各地のスポーツリゾート地の繁盛間違いない。景気浮揚のキッカケにはなりそうだ。
★『かつてヤマハの川上源一氏は、会社の休日を「土日」ではなく「日月」にしていました。周りの人が休んでいる土曜日に働き、逆に周りの人が働いている月曜日に休む』『「他人とは違う」バケーションやレジャーに対する発想を持って欲しいということ』
企業がビジネス風土の革新に休暇創造を実施すべしとのことである。
★長期休暇のあり方も大前氏は自論を展開。『他国と比べて「国民の祝日」が多すぎる日本ですが、逆に「バケーション」は短すぎます。イタリアなどでは1ヶ月くらいのバケーション』
★誰もが連続1カ月の「バケーション」は取りたいものだと思っている。言うは易し、行うは難しである。ニッポン人の農耕民族的遺伝子なのか。
例えばの話である。ボス大前一家はノホホンと避暑地で長期休暇。その部下である鳩山一家が朝から晩まで田圃の草取り。こんなことが、実際にあればボス大前一家が帰宅した晩には、会社はもぬけの空となったなんてことが中小企業では大いにあることである。大企業であれば、大前部長の帰還の8月末には突如辞令。大前部長は左遷、アフリカはコンゴの駐在員であろう。それこそ「沈まぬ太陽」的人事査定が未だまかり通るニッポン。
『個々人が自分たちで「自分自身の休日」を管理すること』、未だ夜明け前か、真夜中である。
★『大前研一ニュースの視点』メルマガ事務局 [OhmaeNews@bbt757.com]にアクセスして、直接、無料購読もできる。大前嫌いも大前好きも、時々、頭の柔軟体操には大変よろしい大前語録である。お薦めである。
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