厚労省「平成20年国民年金被保険者実態調査2010/3/18」(その4)
★低い所得、その割には高い保険料、完納者43%にとどまる国民年金である。平均所得133万円、保険料完納者でも平均所得188万円である。年間18万1200円、月額15100円の保険料はどうやって工面しているのか?
その答えはどうやら、家族で支えているのが実態のようだ。所得のある親や夫や妻が負担していることが想像できるのが、国民年金第1号被保険の世帯の総所得の厚労省「平成20年国民年金被保険者実態調査2010/3/18」データである。
★国民年金第1号被保険者、本人は自営業者、家族従業者、常用雇用者、臨時・パート、無職、平均所得133万円、半数以上が所得50万円未満でも、世帯の総所得金額は平均が469万円である。
中位数は298万円ということは、250万円から350万円あたりが世帯総所得額といった標準的像が思い描ける。
★保険料を納付している人の世帯は、平均は555万円、中位数は357万円である。
自営業者とすると家業の総所得は555万円、夫の国民年金保険料はその総所得から納付、妻は専従者給与の188万円から納付といったことも想定できる。
夫はサラリーマンで厚生年金、妻はパートで所得130万円以上なので3号被保険者になれず国民年金1号被保険者で自ら国民年金保険料納付といったことも想定できる。
夫婦の稼ぎ500万円、息子か娘は定職なく臨時・パートで年間所得55万円。国民年金保険料どころか、国民健康保険も親掛かりといった家庭も今は多い。
★国民年金保険料の滞納者の世帯は、平均は342万円、中位数は238万円。所得階層別での滞納率は、所得200万円未満でも200万円~500万円でも25%~26%である。
なお、1000万円以上の世帯所得で滞納が4%にものぼっている。
★なお、国民年金第1号被保険者の働いている人の事業内容は、「その他サービス業」約14%、「卸売・小売業」約12%、「建設業」約11%。約4割が人の流動性が高い職場にあることがわかる。
★個人単位、本人負担が国民年金保険料の制度主旨ではある。老高若低の所得と資産の構造が固くあるニッポンの社会では、稼ぎの少ない子や妻、または夫の国民年金保険料、家族皆で支える構図になっている。こうした家族がない人々はどうしても滞納者になっていく構図も読み取れる。
年金お助けBOOK 2008-2009年版
適格年金のやめ方