厚労省「平成20年度の厚生年金・国民年金事業概況」(その1)
★人口減少といわれながらも過去4年、厚生年金被保険者は増加傾向にあった。2009年度はついに3444万人と前年3457万人から0.4%減、13万人減であった。同じように各制度とも加入者減は共通現象となった。厚生労働省「「平成20年度の厚生年金・国民年金事業概況」から公的年金の現況を見ていこう。
★国民年金加入者は2035万人から1.7%減の2001万人、34万人減となった。このうち任意加入35万人を除く1966万人のうち全額または一部保険料免除者は573万人、約29%が占めていることに注意が必要。
★公務員や私学職員の共済年金加入者は451万人から0.9%減の447万人。
厚生年金や共済年金加入者の被扶養配偶者が加入する第3号被保険者は1063万人から1.8%減の1044万人となった。
★公的年金の加入者総計は、08年度は7007万人、09年度は1%減の6936万人、71万人減、ついに7000万人を割った。公的年金加入者の減少は08年9月のリーマンショックによる経済不況が直接的要因という見方もあるが、団塊世代の大量退職、少子高齢化、企業の海外シフト、産業空洞化の深化から厚生年金加入者を中心に加速的に進むことが予想される。
★09年度のもう一つの特徴は、60歳以降の在職老齢年金受給権者の増大である。08年度より32万人増、14.2%増で256万人となった。過去5年間で100万人増の増加とならから、60歳以降の継続雇用が深く浸透しつつあるようだ。
★在職老齢年金受給権者は増えるが、厚生年金加入者全体は13万人減少。09年初頭から企業では派遣社員など非正規雇用の縮小、若年新規雇用の圧縮、生産部門から間接部門までにおよぶ海外移転、そこに60歳から65歳の定年退職者の継続雇用が加わり、若年者の雇用機会はますます狭小化していく。
★厚生年金加入者3444万人の平均月額給与である標準報酬月額の平均は31万3千円、標準賞与額に平均は1回当たり45万6千円。このうち2009年度は標準報酬月額は0.2%増であった。
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