09年度末の純資産残高63兆6985億円、対前年度比24%増
★日本株投信売られ、新興国・高分配金投信に人気が集中しているようだ。日経新聞4月14日号、「09年度の公募投信の買越額(新規購入から解約と償還を差し引いた金額)は4兆4334億円となり、前年度の8.6倍に膨らんだ」と報じている。世界的な株式・債券の回復値上がりをうけて資産増加額は約7兆8000億円。「1982年の調査開始以来、過去最大」というから、いよいよ本格反転、上昇機運に入ったと思いたいところだ。
★「リーマン・ショックの直後となる08年9月末(64兆8621億円)にほぼ並ぶ水準まで回復しており、金融危機で資産運用に極端に慎重になっていた個人の投資意欲は平時に戻りつつある」と日経新聞4月14日号は分析する。
★この1年間の投資信託に対する「個人の投資意欲」の核は、「新興国」と「高分配」にあるという。「個別の投信で09年度の買越額が大きかった上位20本のうち8本はブラジル関連で、その他もすべて海外資産を対象にした投信」(同紙)という。
★その半面、日本株投信の売却が進んでいるのも09年度の投信の運用状況でもあるという。「09年度は売却額が新規購入額より4296億円多く、08年度(2011億円の売却超)よりも売りが拡大」(同紙)というから、日本株投信は淋しいポジションに立ち入りつつある。
★09年度の投信の状況は、売却速度が増しているのも特徴。
「投資家が1つの投信を保有する平均期間は09年度は約2.9年と、08年度に比べて1.5年も短くなっている」(同紙)ともいう。個人の投資意欲は高いがリスクに対してもクイック・レスポンス。儲かったら脱兎の如く売り抜ける。08年秋のリーマン・ショック、その後の金融危機、市場大暴落で学習した個人投資家の運動神経は、投信の世界を短期決戦、短距離型に変えつつあるのか?「新興国」と「高分配」投信の命運、今しばらく眼が離せない。
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