日経平均株価5月21日、前日終値より245円77銭(2.45%)安。
★日経平均株価でいえばこの4月の小春日和の高値から約1500円以上、約マイナス13%の失墜である。5月17日から21日の一週間で約670円強の下落でもある。
最近はこの程度では「大暴落」と人々は大騒ぎしなくなった。日本株の期待収益率4.8%、リスク18%とすると、4.8-18=-13.2%。常にありうるレンジでのブレ具合とちょうど符合する。日経平均株価連動のインデックスファンドに1000万円投資して、約マイナス▲132万円程度を損した状態が先週末の金曜日ということになる。この範囲で収まっていれば、「まあ、良いか」と思うかどうかはその人のリスク許容額によるが、さて、今週からマネー市場はどん色模様を見せるのか?明日の嵐の前に今日の雨模様を反芻しておきたい。
★「リーマン・ショックと欧州危機。歴史的な衝撃を短期間に2度も受けた投資家は、もう寛容ではない」と書くのは日経新聞5月22日号、米州総局編集委員梶原誠氏である。機関投資家はいつも寛容ではないし、個人投資家はいつも臆病で用心深いだけである。
★「政治の失策 市場混乱」にあるのは、「目先の支持率を意識したばらまきや不十分な税収」「財政悪化はリーダシップ無き政治」が根底にあると、日経新聞5月22日号は書く。民主党現政権、自民公明党旧政権、オールジャパンの政治状況はまさにバラマキ史観による借金垂れ流し。もうどうにも止まらないところまで来た。
次は確実にニッポン国債クライシス、ジャパン危機であることを誰もが覚悟しつつある。
★日本株の下落率はロシア、ブラジル、スペインに次いで第4位。「日経平均の下落率は12.7%で、株安連鎖の発端のギリシャやポルトガルにほぼ肩を並べる」と日経新聞5月22日号「日本、外需依存響く」記事であった。「日本株の下げがきつい理由は主に3つ」あると分析している。
★その1は、
「自動車や電機、精密機器など海外に売り上げを依存する業種の占める割合が大きい産業構造」
その2は、
「経済関係の深い中国などアジア景気の変調懸念」「欧州連合(EU)は中国の最大の輸出先で、その中国は日本にとって最大の輸出先」
その3は、
「外国人の売買シェアが5割以上を占める市場構造」
★09年3月末日本株の株式保有状況は外国人23.6%・個人20.1%、09年12月末の売買状況代金ベースは外国人55.3%・個人27.5%。日本株に限れば、外国人による売買もさることながら個人の売買動向が重要である。
★同紙にある「市場関係者の見方」にあるバークレイズ・キャピタル証券株式ストラテジスト高橋文行氏談。「日経平均9500円を下回るとは考えにくい」「足元の下げで、収益力と比べて売られすぎた銘柄に投資家は割安感を覚え始めている」とやや希望的見方。
一方で、みずほ証券チーフマーケットエコノミスト上野㤗也氏談「世界的なリスク資産圧縮の動きは当面続く」と、かなり悲観的見方。
どちらに転んでも、天下晴朗なれども波高しは変わらない。
★2010年5月21日時点のマネー市場を書きとめておく。
●長期金利(10年国債利回り・307)
1.23%
●日経平均
▼9784円54銭(-245円77銭)
●TOPIX
▼879.69(-18.46)
●NYダウ平均($)
▲10193.39(+125.38)
●NASDAQ($)
▲2229.04(+25.03)
●円/ドル
90.03円
●円/€(ユーロ)
113.11円
●円/豪ドル
74.92円
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