世界の富豪は17%増の1000万人、資産総額は19%増の39兆ドル
★39兆ドルは1ドル90円で3510兆円である。日本の個人1億3000万人の金融資産残高は約1452兆円。わずか1000万人の富豪でその2.4倍の富が集積されているわけだ。ロイターのウエブサイトニュース6月22日、「メリルリンチとキャップジェミニがまとめた最新リポート」から富豪たちの健在ぶりを伝えている。08年秋の米国発のサブプライムローン証券の暴落からリーマンショック、世界の富豪は「過去数十年で最悪の景気後退(リセッション)に苦しんでいた昨年も、資産を拡大していた」
あれほど、大騒ぎした「100年に一度の大不況」という話は、世界の富豪にとっては欧米日政府と中央銀行による恋の空騒ぎ程度のものでしかなかったようだ。
★「「すでに顕著な回復の兆候が見られ、一部地域では資産の水準、増加ペースとも完全に07年の水準に戻っている」とロイターのウエブサイトニュースは、バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)のウェルスマネジメント部門の責任者であるサリー・クローチェック氏の談話を伝えている。
★世界の富豪のなかでも、新興経済圏の富豪の成果が著しいようだ。
「資産が最も顕著に拡大した地域は、08年に大きな打撃を受けたインド、中国、ブラジルだった。中南米とアジア太平洋地域では、資産の額が過去最高に達した」「アジアの富豪の数は300万人に達し、初めて欧州と肩を並べた」
★「アジアの富豪が保有する資産総額は、31%増の9兆7000億ドルとなり、欧州の9兆5000億ドルを追い抜いた」とロイターのウエブサイトニュースは報じている。
★その富豪たちは、この07年から何に投資して稼いできたのか?
「コモディテイや不動産など広範囲に投資することで恩恵を受けていることも分かった」と、富豪たちの分散投資は、世界の投資の模様を映す大きな鏡となっている。
★富豪と富裕層は違う。ロイターのウエブサイトニュースが伝えているのは、世界の富豪たちの話であって、単なる富裕層の話ではないようだ。ただし、富豪の定義というのは確かなものがあるわけではない。アメリカの雑誌フォーブスあたりをみていると、富豪の定義は、保有資産10億ドル(約900億円)以上当たりを言っているような印象をうける。
★我が日本では、ユニクロの創業者・柳井社長など数人程度とも言われている。
1990年のバブル経済崩壊前は土地長者が多くを占めていたが、徐除に様変わりし、2000年以降は創業者がもつ自社株長者が富豪となっている。世界の富豪の話がでたついでに、ニッポンのお金持ちもみておきたい。
★日本には富豪は少ないが富裕層はそこそこに増えているとういう説がある。
今のところのその論拠は、株式会社野村総合研究所(NRI)の2006年9月の「2005年の富裕層マーケットは81.3万世帯、167兆円」というレポートである。
★野村総合研究所(NRI)レポートでは、2005年ベースで、資産階層を次のように分類している。
・「超富裕層(個人の純金融資産5億円以上)」=5.2万人
・「富裕層(同・1億円以上、5億円未満)」=81.3万人
・「準富裕層(同・5,000万円以上、1億円未満)」=280.4万人
・「アッパーマス層(同・3,000万円以上、5,000万円未満)」=701.9万人
・「マス層(同・3,000万円未満)」=3831.5万人
このうち金融資産1億円以上86.5万人を金融機関などでは「富裕層」と定義しているようだ。
★05年当時の同レポートは、「富裕層の資産ポートフォリオは、株や投資信託などのリスク性資産の割合が高いという特徴があることがわかりました。預貯金以外をリスク性資産と定義すると、富裕層の金融資産のうち67%を占めます」とある。
08年から09年の「100年に一度の大不況」でその資産は半分から30%近くが減少してるはずだから、このリセッションを超えて2010年現在どうなっているか?直近の調査に期待したい。
★日本の富裕層の今後は?
「2007年から本格化する団塊世代の定年退職と、少子高齢化を背景とした遺産相続の増加により、今後しばらくは、団塊世代を中心に富裕層マーケットが緩やかに拡大していくとNRIでは見ています」と同レポートは結んでいる。
しかし、我が周辺にいる団塊大量退職者諸兄、予想に反して富裕とはいえず、仕事と生きがいを求めて、未だ浮遊しているのが現状のようであるが・・・。
今のところ、団塊大量退職者の浮遊層分類調査レポートは見当たらない。
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