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低格付け社債、魅力とリスク

大京50億円3.17%、ソフトバンク1300億円1.24%


★突然の政府・日銀の為替介入で一時は1ドル85円、日経平均株価は9500円台までもどった。この先の市場の流れは米欧の景気回復次第。お金は安全運転をもとめて債券市場に逃げ込む。日米欧の今の傾向である。日本では「格付けがトリプルB格と相対的に低い社債の発行が急増」と日経新聞朝刊9月16日号(一部が9月15日夕刊)は伝えている。低格付け社債の何が魅力なのか?その表面利率の高さである。

★「トリプルBマイナスの大京が、2008年秋のリーマン・ショック後、初めて普通社債を発行」と報じる日経新聞朝刊9月16日号は、「社債の格付けとしては最も低い水準」というから、ジャンク債とはいわないまでも、個人投資家が買うにはそれなりの覚悟がいる社債である。


★ライオンズマンションで有名なマンション施工販売大手の大京である。
2年債で50億円の発行。表面利率は3.17%。
スワップ金利に対する上乗せ幅が2.7%というから「信託銀行や地方の事業会社など幅広い投資家が購入」(主幹事野村証券・日経新聞朝刊9月16日号)。すでに機関投資家にはめ込みが終わり、個人投資家にまわってくるものはないようだ。


★孫さんの会社、ソフトバンクは9月3日には、「個人投資家向けに1300億円の普通社債を発行」「年限は3年」「表面利率は1.24%」(日経新聞朝刊9月16日号)


★ソフトバンクの2010年9月現在の格付けは、S&BによるとBB+、日本格付研究所ではBBB+、ムーディーズはBa2。格付機関からは「安定的」といった評価をもらっている。


★しかし格付け機関の「安定的」というのは慎重に判断する必要がある。
21世紀になってから「エクセレント」「安定的」と格付評価をもらっても、企業は何かの引き金で突然死するリスクをもった生き物であることを忘れてはならない。
2007年のサブプライムローン証券の破たん騒動では、格付機関は無謬出ないことを教えてくれた。


★3年定期預金のトップ3は、住信SBIネット銀行0.6%、イオン銀行0.3%、ソニー銀行0.242%。いつまでも続く超低金利が元本確保型のニッポンの定期預金である。
低格付け社債の3.17%、1.24%はなんとも魅力的金利である。


★「9月に発行条件を決めたトリプルB格の国内普通社債は総額2506億円」「普通社債の発行総額の35%」(日経新聞朝刊9月16日号)を占めるまでになったという。リスク資産のリスク増大に悩む機関投資家、低金利に嫌気がさしている個人。低格付け社債にとっては絶好の発行チャンスとなったわけだが、買う側にとっては悩ましき低格付けである。せめて社債発行の会社の決算短信情報から財務状況をよく鑑賞してから買うかどうかを決めたい低格付け社債である。

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2010年09月17日 05:08に投稿されたエントリーのページです。

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