09年度、一人の受給者を1.85人の現役が支えているわけではない。実際は1.1人の現役・保険料負担者が支える状況になったのではないか?
★「人数ベースの成熟度」(受給者数/加入者数)は、一人の現役加入者が何人の受給者を支えているかを目安にしている。一般的には「年金受給者1人に対して何人の現役で支えているか」「09年度は現役加入者6874万人÷実年金受給者3703万人=1.85人」といった言い方をする。厚労省が言うように現役加入者6874万人は本当の保険料負担者なのだろうか?ここでは、「本当は何人の現役で支えているのか」、実質負担者である保険料負担者を推計してみたい。
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厚生年金の既裁定受給権者の平均年金月額は167,338円、新規裁定者の平均は86,102円
★年金額がマイナス0.4%の減額が決まった2011年である。
厚労省発表のモデル額では、国民年金の満額基礎年金の月額は65,742円、厚生年金のモデル額は月額231,650円となる。実際の年金受取額の水準は、このモデル額よりはるかに下回っている。ニッポンの年金の実情を知るには平均年金月額の方がより現実に近い。2009年度事業概況から、ニッポンの公的年金水準を整理しておきたい。まずは厚生年金からである。
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国民年金の平均年金月額は54,320円。基礎年金のみの方は48,922円。09年度の新規裁定受給者の平均年金月額は49,164円。すくない年金額の原因はどこにあるのか?
★全国民共通の基礎年金は希望の灯である。
老齢・障害・遺族のケースごとの年金額は、国民生活の最後の拠り所となる最低保障額でもある。現行の国民年金の老齢基礎年金は480月加入して、2011年度の年額月額は65,742円、年額約788,900円である。
しかし、ほとんどの加入者は480月加入の満額の年額月額を受け取ってはいない。
まずは、平均的な年金月額がどのくらいの水準なのかを把握しておきたい。
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年金給付削減と増税のための民間10人衆、政治家10人衆の顔ぶれ
★これは「叡智」の結集なのか?国民欺く「奸計」の開始なのか?
社会保障改革検討本部の「集中検討会議」の官民のメンバーが揃い踏みした2月5日の首相官邸であった。「与謝野馨経済財政担当相の力を借りて改革論議を主導する意向だが、関係閣僚や党幹部の意思疎通は円滑とはいえない」(日経新聞朝刊2月6日号)とは言え内輪喧嘩している時間はもうないはずである。社会保障と税の一体改革を銘打ってはいるが、その課題は「年金給付削減と増税」であることを国民は十分に嗅ぎとっている。ならば、いかなるメンバーがどのような論議を経て、国民の公平感情と損得勘定を説得するのか。まずは、社会保障改革検討本部の「集中検討会議」の幹事委員の顔ぶれをまとめておこう。
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4月まで…社会保障改革の議論、5月の連休以降…国民負担の議論、すでに出尽くしたテーマ、何をだらだらと2ヶ月も議論するのか?
★日経新聞2月5日号に「税と社会保障の一体改革を巡る論点」として、社会保障改革検討本部の「集中検討会議」の筋書きが掲載されていた。
「税と社会保障の一体改革を巡る論点」を引用掲載しておく。
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04年度見込みでは累損▲12兆円のはずだったが、5年間の累損実績は▲18兆円、厚生年金財政収支である
★厚生年金財政の見通しと実績を確認しておきたい。
すべては2004年(H16)の年金改正の「厚生年金財政見通し」からはじまっている。
賃金上昇率2.1%、物価上昇率1.0%、期待運用利回り3.2%、の経済前提のもとに予測されたものだ。「予測・よそく」とか「予想・よそう」は逆に読め、と教えてくれたのは経済評論家の山崎元さんだった。年金の未来は逆読みを裏付けるかのような見通しと実績の大きな乖離の現実である。
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2005年から5年間で消えた厚生年金資産は約43兆円。これは見込み違いで済む問題なのか?
★危機感も緊張感も責任感もない党首討論の2月9日の国会であった。
菅直人首相は「与野党協議に乗ってほしい」と懇願。野党自民党の谷垣禎一総裁「マニフェスト違反の共犯になってくれと言われても冗談じゃない」と啖呵を切る。野党公明党の山口代表は「公明党は昨年12月に案を出している」民主党年金改革案は「中身のない、いい加減なものだ」とすげない返答。
こんな低レベルの党首討論でニッポン年金の破綻は救済できるのか。
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公的債務残高、GDP比、09年217%、12年232%、16年277%
★借金は大きければ大きいほど度胸がすわってくる、そうだ。
その昔、1980年代末、日本国経済がバブルにまみれていた頃であった。ご他聞にもれず横浜にある従業員約50人ぐらいの印刷会社の社長T氏は年間売上の数倍の借金をして、名門ゴルフ倶楽部の会員権を買いまくっていた。この社長氏の持論は、いずれインフレになれば借金の価値は半減、借金は時間を味方にすれば怖くない、だった。当時で売上10億円、借入金25億円、もちろん、バブル崩壊後に会社も倒産、債務不履行、社長氏の家も工場も競売になったと聞く。度胸があろうがなかろうが、個人の借金はその個人が最後は自己破産という責任をとる。国家の借金、その最後の責任は誰がどのようにとるのだろうか?
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国の借金919兆円+政府保証債務45兆円+地方自治体長期債務199兆円-国と地方の重複分34兆円+年金債務550兆円=推計債務残高総額1679兆円
★債務王国、ニッポンである。
債務残高の概算額を把握しておきたい。
2月10日に財務省から「国債及び借入金並びに政府債務現在高」(平成22年12月末)がプレスリリースされている。「国の借金」合計額は919兆1511億円である。
これに「政府保証債務現在高」45兆1869億円が加わると、借金王国の債務残高は964兆3380億円となる。
さらに地方自治体長期債務と年金債務が加わると一体どのくらいのとなるのか?
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普通国債残高、1995年225兆円、2000年度末(H12年)=368兆円、2010年度末(H22年)=628兆円、この膨張は異常なのか?正常なのか?
★国の借金964兆円の内訳を「国債及び借入金並びに政府債務現在高」(平成22年12月末)から記しておきたい。
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金融機関が抱える日本国債517兆円、公的年金79兆円、個人の所有は34兆円、海外投資家は31兆円
★日本国債急落の危機が高まっている。
日経新聞2月16日号に財務省は日本国債急落に「日銀とは“常在戦場”のつもりで協議している」という記事あり。「海外勢が中心の株式市場で銀行株が売り崩され、一気に不安心理が広まる」(国内銀行の談話・同紙)というように、国債急落があれば、金融危機の再燃の可能性を示唆している。日本国債を誰が買って、誰が保有しているのか、その金額はどのくらいになるのか。そこから、なぜ歴代の日本政府・財務省は赤字国債依存におちいってしまったのか。その構造をみることができそうである。
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寄せられたコメント399、厚労省「未納専業主婦救済策」への国民の怒りと賢明なる解決策
★NHKニュース深読み(土曜日2月19日TV放送)、「主婦の年金、大丈夫ですか?」はよくできた番組だった。
夫の退職後も国民年金第3号被保険者のままで、第1号被保険者未届け者、推定100万人の専業主婦の救済策である。番組のホームページに寄せられた視聴者の意見が、すこぶる簡潔明瞭でこの問題の解決策を示している。参考までに引用しておきたい。
我々がこの問題になんらかの「意見」をもつことが、「次の年金制度」への重要な礎となることを考えると、全国の各層から寄せられた意見は貴重な証言である。
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税と社会保障の集中検討会議(議長・菅直人首相)2月19日、基礎年金の財源、日本経団連や連合など労使4団体は消費税引き上げで対応を表明
★与謝野馨経財相は自ら損な役割を引き受る覚悟をお持ちなのだろう。
2月19日税と社会保障の集中検討会議(議長・菅直人首相)の発言である。「「最低保障年金」創設と全ての年金制度の一元化について「間に合わない」」と日経新聞2月20日号にある。4月までの社会保障改革案には具体案はまとまらず、「理念にとどまる意向」と表明。最後は自らの理念である現行の基礎年金の半分税方式、残りの半分は各制度からの財政拠出方式に引き戻す目論見なのだろう。一方で、日本経団連、経済同友会、日本商工会議所の経済3団体と労働組合代表の連合は、「年金や医療・介護などの社会保障財源を消費税の引き上げで確保する考え方で一致した」(日経新聞2月20日号)を表明している。まずは、日本の労使の「税と社会保障の改革案」である。
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