パナソニック4万人削減、ホテルなど観光事業で広がる非正規労働者の解雇
★大手製造業を中心にした人員削減、海外移転はどこまで進むのか?
4月27日、パナソニック2011年度事業方針、ワールドワイドですすめる事業再編、4万人削減は、日本企業の東日本震災・原発災害後の経営行動のさきがけとなりそうな状況である。
★「パナソニックが22万人、パナソニック電工が6万人、三洋電機が10万人。海外の生産部門や3社で事業領域が重複する白物家電、本社機能を中心とする間接部門が主な削減対象になる見通し」(日経新聞4月28日号)当面は「特別割増退職金などの負担が少ない海外中心の人員削減となる見込み」(同紙)とある。
★今後の日本企業、原発災害による放射能汚染の拡大のなりゆきによっては、身も心も「無国籍化」している日本の経営者にとって、本社もろともシンガポールやタイに移転といったことも躊躇なく決断することもあることを織り込んでおきたい。
★外国人客激減、都内主要19ホテルの客室稼働率49.8%、過去20年間で最低というホテル、観光事業は深刻度を増している。日経新聞4月28日号は「ホテル、営業縮小相次ぐ」「値下げしても客足戻らず」とあるからもはや「さらなるコストダウン」ではもたないことになるであろう。明日からのゴールデンウイークも知人が営む箱根の老舗旅館はガラガラとのメールいただく。「この夏もこんな状況なら秋にはどうなることやら」と今は「時限爆弾の上にいる心境」と悲痛な状況が推察される。
★雇用情勢がもっとも厳しいのは、東日本大震災・原発災害の被災地である岩手、宮城、福島である。
厚労省公表の3月の雇用情勢による新規求人数をみると、岩手県で5709人(前月比29・3%減)、宮城県8839人(同27・2%減)、福島県で7030人(同23・3%減)、前月比較で30%弱の減少である。
★原発・震災による解雇、雇い止めの真っ先に影響をこうむるのは、非正規労働者である。
厚労省4月28日公表の「非正規労働者の雇止め等の状況~平成23年4月報告:速報版」によれば、3月に失職した人は4,575人、4月・5月・6月に雇止め予定は2,231人、全国73事業所6,806人である。前月比の1.5倍、相当に厳しい雇用悪化といえる。なお、同データはハローワークを通じた「雇止情勢」である。
★北海道にある洞爺パークホテル天翔は5月1日から1年間を休業との記事がある。経営会社のカラカミ観光は、「約100人のパート・アルバイトを解雇」(同紙)。それでなくとも雇用情勢厳しい北海道である。あらたな雇用を得るのは、身も凍るような厳しいものがある。
★地震、津波、原発、このうち原発災害のリスクがない沖縄の高級ホテルは、このゴールデンウイークはほぼ予約締切りである。東日本各地の観光事業の客足減少、売上急減による雇用喪失は、東日本大震災の影響というより、原発災害での内外観光客の「旅行気分になれない」ことが主因である。
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