デイリーニュース

« 放射能汚染「ホットスポット」地域の国民年金保険料の免除 | メイン | なかなか決められない被用者年金一元化法案 »

2010年(平成22年10月)国勢調査から何がわかるか?

人口1億2805万6千人、世帯数5092万8千世帯、一人世帯1588万5千世帯、一人暮らし65歳以上人口は457万7千人

★日本の少子高齢化は今に始まったことではない。
「65 歳以上人口は14.1%増、総人口に占める割合は20.2%から23.1%に上昇」「イタリア及びドイツ(共に20.4%)を上回り,世界で最も高い水準」(総務省統計局・速報要約)。「日本の少子高齢化が鮮明になった」と日経新聞朝刊6月30日号など大手メディアはこぞっていつもながらの紋切り型な論評である。
「平成22年国勢調査・抽 出 速 報 集 計 結 果要 約」(総務省統計局・速報要約)
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/sokuhou/pdf/youyaku.pdf

★日本の人口構成変化の特徴は、1995年(H7)をピークに15歳~65歳未満の就業人口が減少一途をたどっていることである。すでに15年前から鮮明になった働き手の減少化傾向である。


★05年(H17)から5年間で、この就業人口は約336万人減、将来の就業人口予備軍である15歳未満は72万4千人(4.1%)減ということから、日本社会は65歳以上人口362万1千人(14.1%)増を上回る「働き手減少」「稼ぎ手減少」「社会の担い手減少」のただ中に入ったことである。


★15~64 歳人口は8073万人(同63.7%)もいることが重要である。
この8000万人はユーロ圏の経済大国であるドイツのほぼ総人口に匹敵する数値である。今しばらくは規模としての経済力を維持しながら、「働き手人口」の縮小均衡まで社会資本を含めた産業基盤の適正配置を十分にできる時間はあるはずである。


★ちなみに、15歳未満人口は1679 万8千人(総人口の13.2%)、65歳以上人口は2929 万3千人(同23.1%)である。消費オンリー、教育・医療・福祉の被サービス世代、「お客様」が約4700万人ということになる。


★働き手を吸収できる産業も徐々に変化しているのが読めるのも今回の国勢調査である。
「産業大分類別の15 歳以上就業者の割合をみると,「卸売業,小売業」が15歳以上就業者の17%と最も高く,次いで「製造業」が16.3%,「医療,福祉」が10.6%」
平成17年から5年間で「「医療,福祉」が1.9ポイント上昇」(総務省統計局・速報要約)これからの若い世代にとっての職業キャリア獲得では、「医療・介護・保育・福祉」は重要な選択肢であり、ここに分かりやすい成長性があることも教えている。


★世帯の変化のうち、一般世帯数は5092万8千世帯、そのうち1人世帯が1588万5千世帯(一般世帯の31.2%)と最も多く」「世帯人員が3人以下の世帯は増加、4人以上の世帯は減少」(総務省統計局・速報要約)とある。


★現在、首都圏では70㎡以上の3LDKから、50㎡以下の2LDK辺りが主流になりつつあるように、「家の構え」が大きく変化していくことを暗示している。


★「65歳以上の者のうち,単独世帯で暮らす者(一人暮らし65歳以上人口)」457万7千人おり、「65歳以上人口に占める割合は上昇が続く」「「一人暮らし65歳以上人口は,65歳以上男性の10人に1人(10.4%),65歳以上女性の5人に1人(19.5%)」(総務省統計局・速報要約)。2011年の現在、男も女も誰もが最後は「おひとり様」のライフスタイル・イメージをもっていなくてならいことを痛感する。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://nenkin.co.jp/mymt/mt-tb.cgi/1872

About

2011年06月30日 22:00に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「放射能汚染「ホットスポット」地域の国民年金保険料の免除」です。

次の投稿は「なかなか決められない被用者年金一元化法案」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

出版物

最新年金情報満載
「ねんきん特別便」対応。
「我が家の年金チェックシート」付。 厚生年金、国民年金、共済年金、企業年金、日本版401kまで。年金完全ガイド。
豊富なモデル例と図解で企業年金改革の基本が掴めます

RSS配信(RSSについて)