2012年1%程度の減額、その他は「前向き」という提言
★政権与党民主党に年金ワーキングチーム(略称・WT)がある。座長は長妻昭元厚労相である。11月29日、2012年度の年金修正案の提言を取りまとめたようだ。決まったのは、年金特例水準の2.5%過剰分を減額することだけなのがなんとも情けないチームである。その減額も「3年かけて1.1%~1.2%、5年かけて0.7%~0.8%」にするとのことである。日経新聞朝刊11月30日号は、このWTの「民主党の検討状況」を一覧にしている。民主党年金WTの「御意見」をしっかりみておきたい。
★民主党年金修正案、年金減額の他の「御意見」一覧である。日経新聞朝刊11月30日号を参考にまとめてみた。なお、新聞各紙、マスメディアは、「年金制度改革の提言」と仰々しく書くが、この程度の法律改正は「改革」=「リフォーム」とは言わない。次の項目は、どれもこれも雨漏りや綻びを修繕するようなものだから、厳密な意味では、年金修繕案、または年金修正案と呼びたい。
1.25年から10年に受給資格期間の短縮案=「前向き」
2.パートなど非正規労働者の厚生年金適用拡大=「前向き・激変緩和措置を検討?」
3.低所得者への年金加算=「前向き」
4.高所得者の年金減額=「前向き」
5.厚生年金標準報酬額の上限引上げ=「賛否両論」
6.専業主婦の年金分割=「慎重に検討」
7.在職老齢年金の支給停止の廃止=「慎重に検討」
8.支給開始年齢68歳~70歳への引上げ=「先送り」
9.マクロ経済スライドのデフレ状況での発動=「先送り」
★日本では「前向き」とは「検討しておきます」と同義だから、なんとなくウヤムヤで終わることになりそうである。「先送り」とは、文字通り先に送ってウヤムヤにするという意味である。そもそも、年金財政の将来見通しの再定義も再計算もせずに年金改革も年金修正もできなわけだから、すべてがウヤムヤになるのは致し方ない。それとも、この政権与党は消費税引上げすればすべてが解決するとでも思っているのだろうか?
なんとも不可思議なワーキングチームである。
年金お助けBOOK 2008-2009年版
適格年金のやめ方